G3クロック変更DIPスイッチ

もう何も言うことはありません・・。不可逆のよろこび。

 

イントロダクション

週末は、DIPスイッチの引き出しと増設VRAM貼付で終わってしまいました。用意したDIPスイッチが、熱に弱く2つほどハンダ付け時に逝ってしまったので、思ったより時間がかかってしまいました。
VRAMの方は、貼付けただけで、OS7.6.1ではやはり変化ありません。これからOS8.1でどうなるか実験を進めてみます。
DIPは、G3ボードに付いているもののスイッチを全てOFFにしたままで残し、その足から配線を引っ張り出してキーボード奥のパネルに埋め込みました。まだちょっと固定と絶縁が悪いのか、パネルを強く押すとfreezeしてしまいますが、クロック倍率変更は、スリープに入れてやれば切り換えられるので、Mobile時も安心です。
ちっちゃいですが、写真を添付いたしますので、どうぞご覧下さいまし。改造過程の写真もありますが、それはまあ後ほど機会があれば、と言うことで。
これで、クロックスピードと電源電流の調査が出来ます。早速、昼休みに実験してみたいと思います。
実は穴あけ位置の計算を間違ってしまい、マグネシウムのフレームと干渉してしまった(DIPの足が)ので、フレームもちこっと削り込みました。(本来はフレーム加工は不要なんですが)
もう、後戻りが出来なくなってしまいました....。

 

【NUpowr G3 240/160MHz for 2400c Report --- 番外篇・DIPの秘密】

 

 ご要望がありましたので、クロック倍率設定用DIPスイッチ加工の過程についてお見せします。

■注意

 ワタクシは2400c本体もG3カードも、どちらも既に保証修理を完全にあきらめ切っています。 死して屍拾うもの無しという覚悟の上の改造なので、そこのところをよーく考えて、くれぐれもまねをしようなどと考えないようにしましょう(笑)。 2400cもG3カードも、現在生産されておらず、貴重な品物です。 ましてや1Mキャッシュ版は....。 あ〜あ。

 

■原理

 NUpowr G3のボード上にあるDIPスイッチを全てOFFにしたままで残し、その足に配線を追加して、別のDIPスイッチを並列に接続します。 この増設DIPスイッチはロジックボード隙間からキーボード側に回り込ませ、キーボードのフレキシブルケーブル2本の隙間に配置します。 後は、パネルに穴を開けるだけ(笑)。

 これで分解組み立てをしなくても、PowerPC750のPLL_CFGの設定を変更することが可能になります。

 PLL_CFGは動作中に変化する信号ではない(させてはいけない)ので、配線長等はあまり気にすることはありませんが、本信号にノイズが乗ったり、フレームアースとの間でショートしたりすると、動作中に意図しないPLL逓倍率になってしまい、確実にfreezeするので注意が必要です(出来ればシールド線にしたかった)。

 本当は、8本の配線のうち4本は同一電位(ON時にGndに落とす)なので、配線は5本でも良いのですが、ばか正直に8本配線してしまいました。

 

■用意したパーツ

 秋葉原の千石電商などで、以下のものを買ってまいりました。

 あとはハンダとハンダゴテ。コテは20W辺りが良いです。私は30Wでやってたのですが、DIPが思いのほか熱に弱く、2個ほどお釈迦にしてしまいました。)

 

■リモート用DIPスイッチ加工

 まず増設DIPスイッチの足に配線します。 足の細い部分は切り取ってしまいました。 はんだづけが終わったら、熱収縮チューブを短め(6mm程)に切って、足の部分を覆っておきます(フレーム等との間の絶縁と、強度確保のため)。

 DIPスイッチは熱に弱かったようで、はんだづけに手間取りスイッチが2つほど死んでしまいました。 3度目は、熱が逃げやすいようにスイッチをONにしておき、反対側を金属板に固定してからはんだづけを行いました。

 

■G3ボードの加工

 純正DIPスイッチを全てOFFにし、DIPの足に先ほどのリモートDIPの配線を対応する端子にはんだづけします。 はんだづけ部分の強度は非常に弱く、またショートの危険性もあるため、絶縁テープや固定テープで配線を固定します。 今回は手許に固定テープがなかったので、全部絶縁テープにしてしまいましたが、これだと柔らかいのできっちり固定できません。 まあいいか。

 

■ボディパネルの加工

 キーボード奥のパネル中央部をくりぬき、リモートDIPがはまり込む様にします。 穴は初めは小さめに開け、固定位置を見ながらきれいに整えていきます。

 リモートDIPが面一になるようにしてしまうと、液晶側の輝度調節ボタンと干渉するようなので、少し沈んだ状態にすると良いようです。

 

■フレームの加工

 ボディパネルの加工時の見積りを失敗し、DIPスイッチの足の分の幅を収めることが出来なくなったので、パネル加工し直しが嫌なワタクシはマグネシウムフレームを削ってしまうという暴挙に出ました。 中央付近、T字型にえぐれている部分がそれです。

 ただ、フレームを加工しないで収めるようにボディパネルを加工すると、おそらくパネル側の強度が不足してしまうのでは無いかと思われます(穴が端に寄りすぎてしまう)。

 

■組みつけ

 あとは普通に組み上げるだけ〜。 リモートDIP周りは、フレーム等とショートしないように入念に絶縁します。 あと、キーボードのフレキシブルケーブルに無理な力がかからないよう、DIPの足周りはぐっと絞り込んでおきます。 DIPは沈み込んで行かないように、下側に差さえ棒をはさんであります。

■シール貼り付け

 DIPの設定とクロックの対応表を、ALPS MD2300Sを用いてシール化して、DIPの横に貼り付けました。 なかなか美しい出来です。 FontはもちろんAppleGaramond Ltを使用。(Seal.gif 参照)

 シール用紙はプリクラ用(笑)を使いました。 おかげで量産できますけど、欲しい人なんていないですよね?

 

■完成・操作

 DIPの切換えは、電源OFF時かスリープ中に行うことが出来ます。 ただ、まれに120MHzとかでは、スリープからの復帰でこけることがあります。(ちなみに、動作保証されているのは150MHz以上です。)

 しかし、120MHzや140MHzでも充分速く感じます。 ネットサーフィンやテキスト処理なら、この辺で十分です。 これだと消費電力もかなり少なそうなので、Mobile時にとっても便利!(ちなみにこのテキストを打っている間、140MHzでCPU温度は60度です。)

 

■感想

 何か、越えてはいけない線を越えてしまった様ですが、清々しい気分です、ええ。 ワタクシは実用性に寄与しないお飾り系改造は(好きだけど)やりませんが、実用性重視のものなら何にでも挑戦するつもりです(安定性が確保できるならですが)。


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