ニューヨーク・コーチ製。韓国の免税店でUS$543だったが、今ならウォン大暴落のおかげで、課税対象となったとしてもウォン建てで買った方が安いかもしれない(根拠レス)。日本で買うと8万から9万円。
使い勝手:きわめて良好。頑丈なショルダーストラップ、開閉部、ヴェルヴェットのようなタッチのコーチレザー。内部には間仕切りがあり、マジックテープでぴったりと開閉できるようになっています。インナーバッグに2400を入れ、それをコーチバッグに放り込むというダブルガード体制です。なお、コーチのバッグは底と左右両側にパッドが入っており、衝撃吸収性もGOODです。
もう一つ持っているアップルバッグに較べ、ビジネスシーンのみならずカジュアルからフォーマルまで幅広く対応できるのもいいところ。また、カバン自体高価で、扱いに気を遣うために、中にはそれ以上の高価品が常に意識させられるのも利点と云えば利点でしょう。雨天の日に持ち歩く気にはなりません。
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ミドリのインナーバッグ:どなたかから写真が提供されていましたが、新宿のビックパソコン館で購入、1000円ちょい。「ファッション製に優れた」というフレコミにはまるで賛同しかねますが、実用的であることは素晴らしい。サイズも2400にまさにジャストフィット!インナーバッグとしては最高の実力を誇ること間違いなしです。
余談:購入に至る経緯
ノートが欲しい、でも欲しいノートがない…と云う、マックユーザーの深い悩みは、購入5年目にして初めてマックユーザーであることにコンプレックスを抱かなければならなくなるほど深刻なものがありました。そこに登場したPowerBook2400c/180"Comet"はそんな私にとってまさに福音でありました。海外旅行(香港1回行くごとに約50万の出費)で借金に苦しんでいた私ですが、夏休みと正月の香港旅行をあきらめ、Cometの購入を決意したものです。
ところが、これ以上の借金は許されない。そこで、本体を買う前にある程度周辺機器をそろえておいて一気に使用開始するのがミソです。
8月。自宅接続用のMN128-SOHOを購入。自室に電話を引き、FAX、ISDNに加入した上でプロヴァイダーに契約。
バッグ選定のミソ。「パソコン入っています」という雰囲気とは無縁であること。ホテルや、ヒコーキのビジネスクラスに持ち込んでも恥ずかしくないこと。通勤に使う、Comet、ディスクマン、システムノート、それから書類をぽこぽこっと収納できて、必要以上に大きくないこと。
真っ先に行ったのが日比谷のCOACHのショップ。しかしここには見本がありません。次に行ったのが日本橋の三越ですが、それほど気に入った商品ではありませんでした。ハートマンも紹介されましたが、どうにもヘビーデューティすぎて好きになれない。
私のカバン探しの旅が始まりました。帝国ホテル、ホテルニューオータニなどのコンシェルジュにあたったり、ショッピングモールを訪ね歩いたり。しかしどこのブランドもパソコン対応を謳ったスタイリッシュなバッグを発売していない…!むっとした私は思わず店員に訊きました。
「君んとこの顧客のエグゼクティヴにはパソコンを持ち歩くような人はいないのかい」
「秘書の方に持たせて歩いているようです」
「………」敗北感。
結局、数日後、新宿のソフマップにてアップルマークのついた鞄を購入。こんなものが許されるのはアップルだけなのだけれど、インナーサスペンションシステムのついた優れものでした。レギュラーのバッグはこれを使用することに決定。
転機はその2週間後にやってきました。ある国際美術展を観るために非国民にもサッカーの韓日戦とはまるで無関係に訪れた韓国、成田−ソウル線が全便満席だった都合上上陸地は釜山。光州に向かうまでの数時間を釜山で過ごすことになるのですが、ここで西面(ソミョン)の「L免税店」を冷やかしに行って来ました。で、ついふらふらぁと入ってしまったCOACH。そのとき私はマイバッグが「私を買って!」と呼びかけていることを悟った!念のため店員に訊いてみる。使用言語は、英語。
「これは、パソコンに対応しているのですか?」
「…」
ところが彼女は英語より日本語の方が得意だったのですねえ。これがパソコンに対応しているかはともかく、買うことにしました。US543$。
「出発は…」
「あさって、ソウル金浦空港からです。JL1954便です」
ソウル金浦空港にて。「あの、私のカバンは…」「も、申し訳ございません。間違えて、釜山の金海空港に送ってしまったようです」なにぃっ。ここでゴネても仕方がない。私はJL1954のビジネスクラスに身を沈め、ふてくされたままで帰国しました。ちなみにこれも生涯最悪のフライトでした。
ところが、帰宅してから鞄購入の経緯を家族に話して、「ほら、こんな書類を書かされて…」と云って見せると、絶句。「別送品申告書」とかかれたその書類には「ご帰国の際に税関までお申し出ください」と書いてある!すぐさま私はタクシーを呼びました。「成田空港まで行ってくださる?」
と云うわけで、12時半ごろに着いたにもかかわらず、再び成田へ到着しました午後5時半。
「さっき、JL1954で帰国したものですが、こういう書類を渡されていたので、荷物はまったくそのままで戻って参りました」
「ご苦労様です」
「私、この書類を書かされたときに、一っ言も『税関に申し出てください』などと云われませんでした。この場合、私から免税店に対して馬鹿野郎と云うことはできますか?」
「はい、是非云ってください」
私は手続きを済ませ、またそのままタクシーで帰宅しました。ちなみに成田までの往復費用は約5万円。11月3日月曜日、文化の日のことでした。
翌日。L免税店の東京事務所に電話をしました。
「かくかくしかじかの事情で、成田まで無駄足をしてきました。交通費を出してください」
「し、しかし、タクシーというのは…」
「疲れて帰ってきているところに荷物そのままで、また電車を利用しろと云うのかあなた方は。そもそもにおいてこれは私の方ではなく、あなた方のダブルフォールトなのですよ。第一には、まず金海空港に送ったという事実。第二には別送品申告書を書かせた際に平謝りするばかりで税関に申し出ろと云う指示をまったくしなかったこと。あなたでは話が通じないのなら、マネージャーを電話に出しなさい」
出てきました、韓国人マネージャー。
「お客様、し、しかし、5万円…」
「それなら、あなた方は私がタクシーでなくリムジンバスを使ったら喜んで往復負担するのか、それとも5万円ではなく、100万円の買い物をしたら喜んでタクシー代を負担するのか。そういう議論は本末転倒ではないですか」
「それにしても…」
「私はいつもタクシーで成田まで行っているのです。あなた方のミスでなぜ私が電車やバスでわざわざ成田まで出かけていかなければならないのか。あなた方に赤字が出ようがそんなことは私の知ったことではない。ミスとはそういうものでしょう?」
「一日、時間をください」
「わかりました」
翌日です。東京事務所「承知しました。片道のタクシー代を負担させていただきます。片道分の領収書を送ってください」誠意は一応感じましたので、諒承しました。
「で、肝心の品物はいつ届くのでしょうか?口頭では一週間と云われたのですが、書面には二週間と書いてあるが」
「なるべく早く届くように努力いたします」
約十日後、やっと到着しましたマイバッグ。しかし家族は不満げです。妹が云いました。「お兄ちゃん、なんか税金とか云って、来たときに郵便屋に6000円取られたよ」一体どういうことでしょう。私は納付書を取り出して見てみました。
「この支払いに不服のあるときは、以下の電話番号まで…」早速かけてみました。
私「これは、払うべきものなのでしょうか、それとも払わなくても当然よかったものなのですよね」
税関担当者「はい、払わなくてもよかったものです」
「そもそもなぜ免税店からの品物なのに軒先で税金をふんだくるというその姿勢が理解できない、そういうのがお役所仕事だと云われることにあなた方は快感を覚えているのか」
「とんでもございません」「免税店がこれが別送品であって免税の処置がとられるべき品であることを明確に表示していればこのような事態は招かれなかったのではないですか」
「おっしゃるとおりです」
「私は免税店に抗議する権利がありますか」
「はい、それはぜひしてください」ハラは固まりました。
私「一体どうなっているんですか。これもあなた方のミスではないか。しかもまだタクシー代が振り込まれた様子もないし。さらに、カバンを届けたはいいけれども中にお詫びのレターのひとつも入っていない。すごくいいビジネスを愉しんでいるようだね」
東京事務所「も、申し訳ございません」
「大体、この一回の買い物で何回あなた方はミスをして私を怒らせれば気が済むんだ」
「はい」
「はいかいいえで訊いているんじゃないんだよ、何回ミスをしたか訊いているんだ」
「4回です」
「4回の買い物で一回のミスだったら話は別だけれど、1回の買い物で4回のミスというのはどういうことなんだ」
「申し訳ございません」
「謝ってくれと云っているんじゃないのよ。どういうことなのか納得のいくように説明してくれと云っているんだよ。もう要りません、カバンなんか。返品しますから。着払いで送っておくよ。モノを見る度にこのトラブルのことを思い出して気分悪くなるから」
「はい、返金はそれでは」
「返金なんてしなくていいよ、私の都合で返品するというのだから、返品は私の勝手であって、あなた方の落ち度ではない。ビジネスなんだから。金はしっかり取りなさいよ、US543$を。それで、あなた方の店でこういう買い物をして大変気分が悪かった、どうもありがとうという話をアメックスにしておくから。しっかり事情の説明だけしてくれればいいよ、もう何も求めないから。こういう不幸な客が出るのはもう私一人だけで十分だわ」がちゃあん。
数分後、ソウルのL免税店本社から涙声でお詫びの電話がかかってきました。どうやら国際電話のようです。
「誠に申し訳ございませんでした、全て私どもの責任です。すぐにタクシー代及び税金、さらに電話連絡代などを振り込みさせていただきます。また、気持ちばかりのお詫びの品を後日お届けいたしますので、何とか返品だけはご勘弁を…」
「判りました。ソウルからわざわざ国際電話をかけてくると云うのは、些かなりとも誠意があると云うことでしょうから」
数日後、我が家に韓国名物「竹塩石鹸」と「海苔」さらに「おかき」、そして丁重な詫び状とが届けられ、この件は落着したのでした。