【Booster PB2400 G3 320MHz Report --- 電源電流測定篇】

 

 

 フジタ@コメートG3です。

 「PLL_CFGリモート設定DIPスイッチ」を増設することにより各種CPUクロック周波数を手軽に切り換えることが出来るようになったため、以前から考えていた「動作条件と消費電力」の関連性についての実験を行ってみることにしました。

 良くあるレポートでは、消費電力の調査はバッテリの持続時間のテストを行うことで行っています。 しかし、バッテリは個体により状態がまちまちで、へたったバッテリもあれば元気なバッテリもあり、測定結果の絶対値は当てになりません。 また、動作条件によって消費電力はかなり変動するはずですが、バッテリ消費量でチェックするためには同一動作条件でバッテリを使いきるまで動かし続けるしか無く、条件の数を増やすほど実験にとんでもない時間が掛かってしまうという問題もあります。

 そこで、今回はもっと直接的に、電源電流を測定することによって各種条件間の消費電力の差を調査しました。 これですと、「何時間持つのか」は直接にはわかりませんが、「何をするとどれだけ節電できる」が細かく調べられますので、実際の運用条件を決める際の参考にはしやすいと思います。

 

■被験PowerBook

 今回のReport対象であるPowerBook2400cは、

 また、比較対象として紫山助手のPowerBook2400cにもゲスト参加してもらいました。

 こちらの諸元は、

 

■測定方法

 バッテリを抜いた2400cに、一端が切断され定電圧電源と電流計を経由して接続されているDCケーブル(紫山助手提供)を用いて電源を供給します。

 低電圧電源は24Vに設定、電流のリミットは1.5Aに設定します。

 この状態で2400cを起動させ、各種動作を行っている際の電流の瞬時値を目視えいや観測および気分による平均化を行って記録していきます。

 

■動作条件

 測定時に変化させた動作条件は以下の通りです。

 

■動作内容

 測定時に行った動作は以下の通りです。

 

■特殊動作

 以下の特別な状態について、追加で測定しました。

    起動シーケンスは以下のフェーズに分かれます。

  • POST(PowerOnSelfTest)実行中
    →バックライト/ハードディスク/2次キャッシュ全てOFFです。
  • MacOSのブート開始
    →ハードディスク回転開始
  • バックライト点灯、HappyMac表示
  • 機能拡張読み込み開始
    →ハードディスクアクセス開始
  • 2次キャッシュイネーブル
    →G3用機能拡張を読み込んだ所で2次キャッシュが有効となります。
  • Finder起動
      →この辺でハードディスクへの書込みも増え、電流ピークに達します。

 

■結果

 電流値は、動作中の物に関しては目測による平均化誤差が最大で+-20mA位含まれています。

 

■結果の比較・考察

 この結果はあくまで電源(24V)電流の差ですので、これをLSIやハードディスク等のパーツ毎の消費電流の差として見るためには、一旦電力(W)に変換した上で、そのパーツの駆動電圧で割って算出してくださいね。

(1) 一般的と思われるAC動作状態での消費電流

AC電源下において、defaultと思われる動作状態(クロック/キャッシュ設定default、プロセッササイクリングON)での電源電流は、

(2) バッテリ動作状態での消費電流

バッテリ電源下において、無難と思われる動作状態(キャッシュOFF、プロセッササイクリングON、バックライト最小光量、キャッシュスロットリング10wait←これは結構遅い)での電源電流は、

(3) 各種条件個別による消費電流の差

(3) 動作内容による消費電流の差

 Finderのidle時を基準として消費電流の差を見ると、

(4) 特殊動作時の消費電流

 

■感想

 2次キャッシュの利用率が高いと思われるアプリケーション(SoftWindowsなど)でテストしなかったので、2次キャッシュの設定毎の差が得られませんでしたが、他の要因はなるほどと思える結果が得られました。

 一つ残念なのは、クロック周波数による差があまり大きくなく、キャッシュスロットリングでそれ相当の効果は出すことが出来る、と言うことでした。 DIPの意味無いやん (^^; 。

 あと、バックライトの輝度による差は大きいです。 でも屋外で使用しているときほど、周囲が明るいのでバックライトを明るくしたくなりますよね...。 日光下だと、バックライト無しでも文字は読み取れるのですが。

 気になるのは、NUpowr G3 240装着時のスリープ中の電流の多さです。 これはぜひ原因を究明したいのですが...。

 

■終わりに

 皆さんも、この結果を踏まえた上で、ベストの設定をみつけてモバイルライフの役に立ててください。

 それでは。


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