インストール方法

98/10/27 改訂


Contents

1. 何をどこに入れるか
2. ハードディスクのパーティション
3. 必要なファイルの調達
4. インストーラの起動
5. カーネルの入れ換え
6. インストール完了!(Xサーヴァの入れ換え)

インストール作業に関します質問、相談等につきましては極力、このホームページの管理者である nakashin がお応えしていくつもりです。遠慮なくご連絡ください。
ただし、申すまでもありませんが、以下の方法で障害・不具合・データ消失等が生じたとしても、当方は一切、責任を負いません。あくまでもご自分の責任においてインストール作業に取りかかってください。

また、このページでリンクしている ftp ディレクトリの内容や構成は、変わる場合があります。細かい情報については、随時 Linux News で紹介しますので、そちらも参照してください。


1. 何をどこに入れるか

PCI PowerBook (2400/3400/G3/G3 series) で Linux を走らせる方法は、現段階でいくつかあります。たとえば−−
MkLinux はインストール作業が比較的簡単ですが、私の経験上、PowerBook では、かなり不安定です。特に G3 series では、X 起動後、数分で落ちます。
一方、Monolithic な Linux には、http://www.linuxppc.org/などで開発されている PowerPC 用 Linux があります。MkLinux に比べて速度が速い(10〜20%)、扱えるデヴァイスの数が多い、インストールされるものはすべて RPM ファイルなのでヴァージョン管理が簡単、開発スパンが短く頻繁に更新される、などなど多くの利点があります。

あえて独断で言えば、PowerBook には LinuxPPC (TurboLinux)しかなかろうと断言できます。

インストール方法は種々、試されています(★印は、私も実際に経験しました)。

私の場合、最初は Jaz ドライブに MkLinux をインストールして、カーネルだけを入れ換えたりしていましたが、現在は内蔵 IDE に直接 Linux PPC を入れています。
以下では、Linux PPC を内蔵IDE に直にインストールする方法について説明します。

(上記5番目(に似た)のやり方については、小寺敏郎さんのページにも書かれています)


2. ハードディスクのパーティション(切り分け)

Linux は、MacOS のフォーマット(HFS)のままではインストールできません。内蔵 IDE ドライヴをパーティションして、Linux 用のスペースを作ります。
Linux 用の領域は、だいたい 500MB〜1GB もあれば十分でしょう。
私の場合は、PB2400 では 4GB のドライヴを均等に4分割して、そのうちの一つ(約1GB)を Linux に割り当てています。PB G3/292 では、8GB のドライヴのうち約 1.8 GB を Linux に与えてあります。

パーティションは、MacOS に付嘱のドライブ設定などを使って行います。
基本的には、一回パーティションするとドライヴの中身が消えますから、必ずバックアップしておいてください。

3. 必要なファイルの調達


4. インストーラの起動

PowerBook をOpenFirmware(OF) 環境で起動します。
これは電源ボタンを押した直後に、Command、option、o、 f ボタンを同時に押すと起動します。G3 series ユーザの方は、option キーは右側のものを押してください。「バックが白、文字が黒」という状態になります。
続いて installer.coff の入ったフロッピーを差して、次のようなコマンドを打ってください(G3 series では、フロッピー・ドライヴは右のベイにさしてください)。

setenv auto-boot? false ←次回以降の起動で自動的にOFが立ち上がる
boot fd:installer.coff

これで、フロッピーから RedHat インストーラが立ち上がるはずです。
あとは、質問に答えていくだけで、インストールが完了します。CD-ROM を使う場合は、そういう質問がありますから、イエスと答えてください(G3 series は現状では CD-ROM が使えません)。

注意を要するのは、pdisk の使い方でしょう。Linux 用のパーティションを、さらに「/ (ルートディレクトリ)」「/swap (スワップ領域」「/usr (ユーザ領域)」などに切り分ける、パーティション・テーブル書き換えのためのユーティリティです。RedHat インストーラの途中で起動します。
以下のコマンドがあります。

最初に p コマンドでパーティション・テーブルを確認。続いて d [パーティション No.] コマンドで HFS パーティションを削除。たとえば 9 番目のパーティションを Linux 用にしたい場合は、「d 9」とタイプします。

次に c コマンドで Linux 用パーティションを作成します。
First block : と表示されますので、先頭ブロックの番号を入れ、次に Length of partition : と聞かれたら、パーティションサイズ N を入力します。実際のディスク容量は、512 x N bytes です。たとえば、length 122880 は 122880 x 512 = 62914560 bites で、約 60MB となります。
電卓を横に置いておくか、先に容量を計算してから取りかかるといいでしょう。
最後に Name of partition と聞かれますから、「root」「swap」「usr」などと入力してください。
最低でも「root」「swap」パーティションは作ってください。
パーティションが終わったら、p コマンドで再度、確認しましょう。root、swap など Linux 用パーティションは「Apple_UNIX_SVR2」と表示されます(この時、root のパーティション番号はどこかにメモしておいてください。次以降のステップで使います)。
よければ w コマンドでテーブルを書き換え、q で終了です。
pdisk の使い方については、詳しくはこのページを参照するといいでしょう。

このパーティションさえしっかりできれば、インストール作業は終わったも同然です;-)。w コマンドでテーブルを更新するまでは何度でもトライできますから、じっくりやりましょう。
割り当ての目安は、「root」が 50MB 以上(他に usr パーティションを作らない場合)、「swap」が120MB 以下で、だいたいメモリの2倍見当、残りを「usr」に当てればよいとされます。
ちなみに私は、「root」(約800MB)、「swap」(約120MB)にしてあり、「usr」は特に割り当てていません。

もう一つの注意点は、RedHat インストーラから「boot block をインストールしますか?」と(英語で)聞かれますから、これには YES と答えておいてください。もし、これに NO と答えた場合は、次項でフロッピーを使って起動した時に、quik -v を実行すれば boot block がインストールされ、起動可能ディスクになります。 インストールが終了したら、一回、再起動します。

5. カーネルの入れ換え(フロッピーブートの仕方)

CD-ROM の場合は、これは必要ありません。また、98/01/21 以降の日付の vmlinux をダウンロードした方も、カーネルを入れ換える必要はないはずです。また、ファイルシステム・テーブル(fstab)の書き換えもいらないと思います。飛ばして 6. の X サーヴァの入れ換えをしてください。

(G3 series ユーザは、現状、内蔵 IDE ドライヴから起動できず、フロッピーブートするしかありません。カーネルの入れ換えではなくフロッピーブート法として以下、ご参照ください)

古いヴァージョンの vmlinux をインストールした場合は、カーネルを入れ換える必要があります。vmlinux.coff の入ったフロッピーを差します。
OF 環境で、今度は

boot fd:vmlinux.coff root=/dev/hda[root のパーティション番号]

とタイプします。
インストールがうまくいっていれば、画面が青くなり、左肩にかわいいペンギンさんの絵が登場します。いよいよ、Linux が立ち上がっていきます。
login : プロンプトが出たら、root とタイプし、続いて password : と出たらインストーラで設定したパスワードを入れましょう。
さて、この状態でも使えますが、いちいちフロッピーで立ち上げるのも面倒です。インストーラが入れたカーネルを PB3400(2400) 対応ヴァージョンと入れ換えましょう。
たとえば次の手順で、ダウンロードしておいた Linux カーネルの入った HFS パーティションをマウントし、vmlinux.gz を Linux パーティションにコピーしてきます。

cd ~ (home ディレクトリに移動。これはどこでもいい)
hmount /dev/hda[vmlinux.gz の入っている HFS パーティション番号]
hcd [vmlinux.gz の入っているフォルダ。フォルダの区切りには : を使う]
hcopy -r vmlinux.gz . (カレント・ディレクトリにコピー)
gunzip vmlinux.gz (解凍)
mv /boot/vmlinux /boot/vmlinux.old (古いカーネルの保存)
mv ./vmlinux /boot/ (カーネル入れ換え)

hmount、hcd、hcopy は、それぞれ Linux から HFS フォーマットのパーティションを操作するコマンドです。詳しくは man (Linux のオンラインマニュアル)を参照してください。
今後も、新ヴァージョンのカーネルへの入れ換えは、上記の手順を踏めばいいでしょう。


6. インストール完了!

さて、再起動しましたか? OF 環境に入ってますね。ここで、G3 series 以外の方は、次の設定をしておけば、次回以降の起動が楽になります。

setenv boot-device ata0/ata-disk@0:[root のパーティション番号(16進数)]
setenv boot-file /boot/vmlinux root=/dev/hda[root のパーティション番号(10進数)]
以後、boot とタイプすると Linux が、bye とタイプすると MacOS が立ち上がるようになります。

G3 series の方は、8/1 時点では内蔵 IDE から起動できないようです。boot-file でルートのパーティションだけ設定しておいて boot fd:installer.coff と打つか、boot fd:installer.coff root=/dev/hda[root のパーティション番号(10進数)] と打って起動します。

この時、何秒か待ってもフロッピーが動かないようでしたら、強制的に再起動して、再度 boot fd:installer.coff 云々を繰り返します。

さあ、Linux を立ち上げましょう。root でログインしたら、まずは通常の作業を行うユーザを作りましょう。これは adduser コマンドで行います。

続けてやりたいのは、X サーヴァの入れ換えです。手順は、カーネルの入れ換えのところと似ています。
ゲットしておいた PB3400、2400 用 Xpmac.gz を gunzip Xpmac.gz 、続いて chmod 4511 Xpmac とやってから、/usr/X11R6/bin/ にあるものと置き換えます(mv Xpmac /usr/X11R6/bin/)。さらに念のため ln -s /usr/X11R6/bin/Xpmac /usr/X11/Xとします。

RedHat インストーラでインストールすると、X Windows もかなりカスタマイズされた状態になっています。デフォルトでは、startx とタイプすると、KDE というユーザフレンドリな環境か、AfterStep というなかなかクールなウィンドウ・マネージャが起動するはずです。おっと、その前に、G3 series 以外の方は、root 権限で vmode 10 16 とタイプしておきましょう。X Windows が 16bit モードで立ち上がりますよ;-)。このあたり、PC 互換機のノートPC に比べて、はるかに簡単に 800x600 @16bpp モードが使えるのはたいしたものです。

ネットワーク環境については、PB2400/3400 ではカーネルを 2.1.103 以降にして pcmcia-cs パッケージをインストールすれば、PCMCIA の LAN カードが使えます。ただし、pcmcia-cs がサポートをうたっているカードであっても、PPC ではエンディアンがらみのトラブルゆえか動かない場合があります。

G3 series では、内蔵のイーサ・カードが何の苦もなく動きます。

さあ、ここまできたら、あとはがんがん Linux アプリケーションをインストールするだけです。
ウィンドウ・マネージャを話題の Enlightenment にするもよし。日本語環境を整えるもよし。Netscape を入れてインターネット・サーフィンするもよし。何でもござれです。
これらについては、別項で詳しく説明していきます。


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Last update 10/27/98

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