さっそくインストール
まずは使うマシンですが、PowerBook なら 2400/3400/旧G3/新G3 で動くはずです。もちろん、LinuxPPC が動作するデスクトップでも動きます(基本的に PCI バス・マシン)。たった一つの注意点は、ハードディスクのフォーマット形式です。HFS パーティションがないと Live は動きません。MacOS 8.1 からサポートされた HFS+ ではダメです。ハードディスクをいくつかにパーティションしている場合は、そのうちのどれか一カ所でも HFS パーティションになっていれば大丈夫です。また、空き容量は105MB 以上、必要です。
次にプログラムをダウンロードしましょう。できれば Netscape でなく、Fetch などの FTP クライアントを使い、必ずバイナリ・モードでダウンロードしてください。日本からなら、RING サーヴァにミラーされていますので、そちらが断然、早いでしょう。たとえば、
ftp://ring.asahi-net.or.jp/pub/linux/linuxppc/linuxppc-live/LinuxPPC/
ftp://ring.aist.go.jp/pub/linux/linuxppc/linuxppc-live/LinuxPPC/
ftp://ring.exp.fujixerox.co.jp/pub/linux/linuxppc/linuxppc-live/LinuxPPC/
などです。(注:RING サーヴァは、「負荷分散グラフ」を見て、空いているサーヴァを使ってください)
などにアクセスしてみましょう。5つのファイルがあるはずです。この5つとも、全部、ダウンロードしてください。HFS パーティションの最上階層(通常、システムフォルダが置かれる場所)に、「LinuxPPC」という名のフォルダを作り、そこにすべてのファイルを入れてください。それぞれのファイルに対し、次の操作をしてください。
もう起動!
LinuxPPC フォルダの中にある Boot LinuxPPC というアプリケーションを立ち上げます。そこで「Linux」というボタンをクリックしてください。これで Linux が起動します。
ちょいと使ってみよう
しばらく画面には何やら英文字が流れると思います。それが終わると、マシンが「う〜〜〜ん」と踏ん張っている感じがして、突如として「野菜の絵」が背景に現れることでしょう。そうです。これが、話題の KDE という GUI(グラフィカル・ユーザ・インターフェース=ま、マックのデスクトップみたいなものです)環境なのです。
あとはマウスでいろんなところをクリックしたりしてみてください。注意点は、マックでは「ワン・クリック」で選択、「ダブル・クリック」でアクション、というのが基本ですが、KDE は、ほとんどの場面で「ワン・クリック」でアクションします。
左下の「K」マークのところをクリックすると、いろんなアプリケーションへのメニューが現れます。エディタ、グラフィック・ツール、マルチメディア・ツールなど色々入っていますから、立ち上げて遊びましょう。そうそう、ゲームもいくつかあります。KDE の使い方は、このコーナーで随時、取り上げていきます。
右下には、Netscape のアイコンがありますね。これをワン・クリックすると Netscape が立ち上がりますが、外のネットワークには、まだつながりません。とりあえずイーサを内蔵したパワーブックでは、下で説明する設定で LAN 経由でインターネットにつなげます。pcmcia-cs のインストールは、また後日……。
Linux を終わらせよう!
これは簡単です。画面左下の「K」というアイコンをクリックするとメニューが出て、「Logout」という表示があるはず。それを選択すると、一回、変なメニューが出てきます。そこでもう一度「Logout」を選んでクリックすれば、終了です。お疲れさま。また来てね!
「コマンド」で Linux 操ろう
まず基礎として、「コンソール」の使い方を覚えましょう。CUI(キャラクター・ユーザ・インターフェース=ぶちゃげて言えば、Telnet や Nifty サーブにつながった時のような、コマンドを入れてコンピュータを操る方法)環境です。
先ほどの Netscape のアイコンの横のほうに、「黒いパソコン画面」を模したアイコンがあるはずです。これをマウスでワン・クリックしましょう。白い画面と黒いカーソルが現れましたね。キーボードを適当に叩くと、カーソルの後ろに字が出るでしょう。ここに「コマンド(命令)」を入れると、パソコンがそれに答えてくれます。試しに、「jklmn」と打って、リターンを押してみてください。
jklmn: command not found
と出ますね。これは、「jklmn なんてコマンド、見つからねぇよぅ」と Linux 君が訴えているのです。続に「怒っている」と呼ぶ状態です。いくら怒らせてもパンチは飛んできませんから ;)、安心してください。
次に、「ls」と打ってリターンを押しましょう。今度は、何やら意味ありげな文字が出てきましたね。これは、今、あなたがいるフォルダ(Linux ではディレクトリと呼ぶ)の中味を見せてくれているのです。
自分のいるディレクトリ(これをカレント・ディレクトリなんて言ったりしますが)を変えるコマンドが「cd」です。「Change Directory」の略だと覚えてもいいでしょう。「cd 行き先」で飛べます。「行き先」は、とりあえず「/なんとか/かんとか」という具合に、ディレクトリの頂点から「/」(スラッシュ)を使って階層で表現するやり方を覚えましょう。たとえば、
cd /test
と入力しましょう。そこで、「ls」してみてください。なんか、見覚えありません? そう、それこそ、まさに「LinuxPPC」フォルダをインストールしたマックの HFS パーティションです。もし「LinuxPPC」以外にフォルダを入れているのなら、その中に入ってみましょう。今いるディレクトリ(フォルダ)から、下層のディレクトリに移りたければ、今度は頭に「/」をつける必要はありません。たとえば、「ls」と打って、
nantoka kantoka LinuxPPC
などと並んでいたら、「cd nantoka」と打てば「nantoka」フォルダに入れます。もちろん、「cd /test/nantoka」と打っても同じことです(この前者を「相対パス」、後者を「絶対パス」なんて呼んだりします)。一階層上に移る時は、「cd ..」と打ってみてください(勘のいい方なら分かるかもしれませんが、二つ上に移るなら「cd ../..」とやります)。「..」は、おまじないと思ってください ;)。
あ、そうそう。言い忘れました。今の段階では Live で日本語は読めません。フォルダ名に日本語を使っている場合、ls しても文字化けした感じになっているでしょう。これはご容赦。
ネットワークの設定!(とりあえず PB2400 以外)
ここからは、いきなり高度な話になります。そのうち、もっと簡単に書き換えますね。
まず、テキスト・エディタの使い方をマスターしましょう。といっても、下のバーに並んでいるうち、「えんぴつ」マークのついたアイコンをクリックするだけです。これでエディタが立ち上がります。上にマックとよくにたメニュー・バーが並ぶので、そうまごつくことはないでしょう。ほとんどマックのエディタと使い方は同じです。
ためしに適当な文字を入れて、File メニューから「save as...」を選んでください。ダイアログ・メニューが出ますね。マックのフォルダみたいなアイコンが並んでいるはずです。このうち、「..」という名前(また出てきましたね)をダブル・クリックすると、一つ上のディレクトリに移ります。これで最上階、つまり「..」アイコンが消える状態まで「..」アイコンをクリックしていくと、フォルダの中に、「root」という名前のが出てくるでしょう。そこをクリックして、「Location」と書かれた最後の部分に(/root/に続けて)適当な名前、たとえば「test」を入れて「OK」を押してください。
これで、/root ディレクトリに「test」というファイルが作られました。この内容を覗くコマンドもあります。「コンソール」を立ち上げて、「cd /root」と入力した後、「less ファイル名」(たとえば less test)と入れてみてください。文字が出てきましたね。長いファイルなら、スペース・バーを押せば1画面下へ。「b」を押せば1画面上へ。「q」を押せば終了します。
さて、いよいよファイルの書き換えに挑戦です。/etc 以下の HOSTNAME、resolv.conf、sysconfig/network に TCP/IP 関係の値を設定。次に、/etc/network-scripts/ifcfg-eth0 がないので、これを自分で作ります。次の値があればいいでしょう。
DEVICE=eth0
IPADDR=[IP アドレス]
NETMASK=[ネットマスク]
BROADCAST=[ブロードキャスト]
ONBOOT=yes
BOOTPROTO=none
さて、普通なら、これで行きそうなものですが、Live はまだまだです。続いて sed、net-tools、sh-utils の rpm パッケージを用意してインストールしてください(rpm -Uvh --force ファイル名)。これらは、本当ならインストールされているはずのファイルですが、なぜか実体が存在しません(要は /bin、/sbin ディレクトリに入れたものは RAM 上に展開されるので消えるんですね。これについては Live FAQ に書いておきました<2/4追記>)。すべて R4 と同じヴァージョンです。→ rpm ファイルの入手とインストールについてはこちら。再起動後にファイルが消失するケースについても書いておきました(2/4追記)
もういっちょう! /etc/sysconfig/network-scripts/ifup のリンク先が、全然、違う場所についています。これを修正します。「rm ifup」に続いて、「ln -s /live/bin/ifup /etc/sysconfig/network-scripts/ifup」でリンクを張りなおします。
最後! この /live/bin/ifup をエディタで開いて、2行目の「PATH=」の最後の所(でもどこでもいいんですが)に、「:/live/bin」を加えます。そして、「/sbin/ifconfig」となっているところを「/live/bin/ifconfig」に書き換えます。
DONE! これで ifup eth0 を実行するか再起動すれば、ネットワークが動き出すはずです。無論、上記のやり方は、手っ取り早く動かすための「力業」なので、もっと最適な解もあるでしょうし、リンクの張り替えやらスクリプトの書き換えで、他の部分に不都合が出る場合もあるかもしれません。ご容赦ください。
Live で PCMCIA!(暫定版、随時更新中)
Live で PCMCIA の認識に成功しました!! とりあえず「認識に成功」という実験レベルなので、どなたでもどうぞ、というわけには参りません。ある程度、知識のある方だけお試しください。
CRL(郵政省通信総合研究所)の藤井さまのご配慮を賜り、関係ファイルを置いていただけることになりました。この場をお借りして感謝申し上げます。URL は http://www.crl.go.jp/jt/jt221/tfujii/LinuxPPC/ です。
まずは、ここから私が作った ramdisk.image.nakashin.gz と、2.1.127 カーネル(vmlinux-2.1.127.gz)をダウンロードしてください。Netscape ではうまくいかないかもしれません。NetFinder の使用をお勧めします。
この ramdisk.image.nakashin.gz には、2.1.127 に必要なモジュール類と pcmcia-cs のモジュールが組み込まれています。ramdisk.image.nakashin.gz は、ramdisk.image.gz にリネームしてください。カーネルは MacGzip で展開してね。
さらに、試みに、live.filesystem への差分ファイルを作りました。先のディレクトリにある pcmcia-add.tar.gz です。これは、このファイルのあるディレクトリに移動して、「tar zxvf pcmcia-add.tar.gz -C /live」でインストールできます。これを使うなら、次の live.filesystem に対する作業は必要ないと思います。くれぐれも、何をしているのか分からない人は、絶対にやらないでください。
live.filesystem と ramdisk.image.gz、vmlinux を LinuxPPC ホルダに入れて起動します。起動後、/live/etc/rc.d/initd/ 以下に、pcmcia-cs パッケージから /etc/rc.d/initd/pcmcia ファイルをコピーしてください。また、同じく pcmcia-cs パッケージから /etc/pcmcia 以下のファイルを持ってきてください。さらに pcmcia-cs パッケージの /sbin 以下のツール類を、/live/bin 以下にコピー。続いて /live/etc/rc.d/initd/pcmcia ファイルのうち、/sbin/insmod やら /sbin/rmmod やらを動かしているところを、全部、/live/bin/insmod 云々に書き換えましょう。また、uname でカーネルのヴァージョンを参照しているところは、2.1.127 に書き改めましょう。
以上が済んだら、/etc/pcmcia/network.opts を設定します。サンプルの値が書き込まれていますので、それに従って直しましょう。ネットワーク環境にもよりますが、「IPADDR」「NETMASK」「NETWORK(たいてい IP アドレスの最下位がゼロ)」「BROADCAST」「GATEWAY」「DNS_1、2」のところに値を入れるだけでいいでしょう。
続いて「/live/etc/rc.d/initd/pcmcia start」を実行してみてください。「ピッピッ」と高いビープが2回鳴ったらOKです。「/live/sbin/cardctl status」でカードが認識されているかどうか、またネットワークにつながっているかどうか Netscape などで確認してみてください。一方、「ピッブッ」と2回目が低い音になったら認識失敗です。
この辺の設定は、よく分かっている人ならお手のものでしょう。実は、今 PB2400 が手元になく、試してみることができません。動作確認がとれ次第、これらのセットアップ済みの live.filesystem を http://www.crl.go.jp/jt/jt221/tfujii/LinuxPPC/ に置かせていただくことになっています。
現状、すごく急いで作ったにわか拵えの品なので、内容は日々、新たになっていくことと思います。くれぐれも「自己責任」でお使いください。