PPC 向けのカーネルの主流は、オリジナルのカーネルに対し独自にアレンジしたものです(Paul Mackerras 氏の stable/devel ツリー、それにパッチを当てた Ben H. 氏のソース/プリ・コンパイルドが有名)。特に USB ドライヴァについては、オリジナルの開発系カーネル(2.3.X、2.4.0 pre)のものを安定版(2.2.X)にバックポートしており、安定版カーネルで最新の USB 環境が入手できるようになっています。
ところで、オリジナルのカーネルでは、2.4.0 pre 版から、USB の扱い方に大きな変更が入りました。詳しくは USB Mania ページに書いておきましたが、1.USB 関係のデヴァイス・スペシャル・ファイル(/dev 以下)の Major、Minor 番号が変わり、2.各マウス入力を統合したデヴァイス・ファイルが準備されました(Char 13, 63)。
今回黷シれ変更。スクロール・マウスの場合、「ZAxisMapping 4 5」「Buttons 5」と設定すれば、スクロールできるようになるかも知れません。
ちなみに、このカーネルでは PowerBook のスリープがうまくいかないかも知れません。私のところの Wallstreet では、スリープして復帰するとバックライトが消えた状態になります。この場合、一度 X を起動・終了すると元に戻ります。これは Ben H. 氏既知のバグです。
この yaboot を利用した最新のブート機構が、ここで入手できます。ダウンロードすると、システムフォルダとカーネル(vmlinux-* が2個)の構成となっています。これを余っている HFS パーティションにコピーし、「System Folder/yaboot.conf」ファイルを適当にエディットして、起動ディスクをこのパーティションに指定すれば、yaboot 経由で Linux を起動できるようになります(システムフォルダを名乗っていますが、これは正規の MacOS 起動ファイルが入っているわけではなく、yaboot ベースのダミーのシステムです)。
しかし、この場合、もう一度 MacOS で起動するために、わざわざ PRAM をクリアしなければならないようです。
ェに書かないと、最初に見つかった tbxi を読み込んで起動プロセスに突入してしまうために、ダミーシステム、つまり Linux がもう一度立ち上がろうとするケースが発生します。molrc のマウントディスク・リストの先頭には、必ず、立ち上げたい MacOS パーティションを指定してください(ex. /dev/hda だけじゃなくて、ちゃんとパーティション番号も入れた /dev/hda9 等)。これはあくまでも暫定的な方法であり、もっと最適な解が存在すると思います。一番興味があるのは、ybin を利用した方法(i386 系でいうところの LILO 的な使い方ができる)ですが、これはまだ未研究です。特にブートストラップ用のパーティションを切り直さないといけないので、しばらくは試せないでしょう。一番簡単なのは、きっと「System Disk 2.3.1」を Apple の FTP でゲットして、これの機能拡張ツールを入れて起動時に「Option」押下して切り替える方法であろうかと思います。この辺も手が空いたら解説したいと思います。
ちなみに LinuxPPC 2000 では MOL 最新版が快適に動いています。yaboot 用ダミーシステムをインストールした場合、/etc/molrc で、マウントするディスクのリストの先頭に、MacOS の入っているパーティション(ex. /dev/hda9)を指定するのがミソです ;)。インストール初日で、ここまで来られるとは、LinuxPPC も簡単になったものです ;)。
さて、ここ最近の私と Linux の関わりというものについて一言、お伝えしておきます。デスクには3台のマシンがあります。一台は Intel のデスクトップ機。もう一台は VAIO Z505DX で、2台とも Linux をメインに利用しています。ここ数カ月、こちらのマシンでは、最新カーネルのテストとともに、今後の Linux の趨勢を決定付けると思われる KDE、GNOME のベータ版の試用のために連日、コンパイル/修正に明け暮れております。さらに、RIO 500(MP3 プレーヤ)、PalmPilot との連携も実現し、「毎日バリバリ使える Linux」へと変貌してきています。この辺の情報は、これから少しずつ公開できると思います。
一方、仕事の関係上、メONT COLOR="#000073">The last 2.3 kernel has come.
2.3 系では最終版とされる linux 2.3.51 カーネルがリリースされました。2.4 に向けて仕様はほぼフィクスされ、今後は「2.4-pre」という形でヴァージョンアップされるようです。
さっそくインテルマシンで構築してみました。2.3.49 あたりからの駆け込みでパッチが当たった部分については、いくらかのバグが潜んでいるようですが、骨格部分は、ほぼ安定しているようです。USB も動きます。実際、VAIO ノートは厳しいですが(音が出ない、pcmcia-cs がおかしい)、デスクトップは快適に使えています(AppleTalk サポートはモジュールではだめみたいで、カーネルに組み込みました)。
ppc での挙動につきましては、これから試してみます。近々のリポートをお待ちください。
待望の Pismo が発表されました。まさしく賛否両論が巻き起こっておりますが、私は正直言って、失望させられた一人です。もちろん、UMA を採用し、回路的には一新されました。FireWire ポートも備えました。実際にいじってみましたが、速度も体感できるほど向上したようです。
しかし……と、ふと考えてしまいます。これまで私が PowerBook を使い(買い)続けてきたのは、工業製品としての PowerBook の「力」に魅了されたからに他なりません。これまでに私が手にした5台のパワーブックは、どれも「力」がありました