New KDE
新しい KDE 1.1pre2 beta を試してみました。まず動作が軽くなっています。また、心憎いアプリがさらに増えています。私の好きな「倉庫番」ゲームもお目見えしました ;)。ホント、英語しか使わない人間だったら、これで十分の環境ですね。
デスクトップもフロッピーや CD のアイコンが加わり賑やかになりました。これをクリックすると、ちゃんとマウントしてくれます。KFM の挙動もキビキビ。ざっと見ただけでは、「練り上げる」方向でいい仕上がりだと思います。
ちなみに当方では、まだ試していません。またこれらのパッチは 2.2.1 または .2 に反映されていくようです。なお、常識ですが、くれぐれも重要なデータや仕事の入ったマシンで 2.2.0 を試すのはやめたほうがいいでしょう。x86 では、最悪クラッシュするバグもあるようです。
引き続き 2.2 関係について情報を集めます。
まず、カーネル構築の基本的な手順をおさらいすると、まずソースを /usr/src 以下に展開。linux というディレクトリができます(私は mv linux linux-2.2.0 と名前を換えて、ln -s linux-2.2.0 linux しました)。/usr/src/linux に移動して、make menuconfig で諸元を設定、make dep;make clean;make でコンパイル。続いて make modules;make modules_install でモジュールをインストール。vmlinux を hfs にコピーして、BootX 経由で起動します。
さて、問題点は、コンソール画面の表示がおかしいということです。これに対し、設定を変えていくつかカーネルを作ってみました。
はじめに、カーネルのコンフィギュレーションを make xconfig で行いました。ところが、なぜか「Console drivers」のところで、「ATI Mach64 display support」が設定できません。多分、設定アプリのバグでしょう。この状態で vmlinux を構築、BootX で起動すると、「No video driver」をチェックしてもしなくても、コンソール画面がカラフルな色付きになり、英字フォントが出るべきところで「・」マークが表示されました。例のフレーム・バッファを使ったカーネル特有の「ペンギンさん」が画面の右側(以前は左でしたね)に出てくるほかは、情報がまったく読み取れないわけです。それでも起動には成功。文字どおりブラインド・タッチでログインし、X を起動。すると、X は問題なく立ち上がりました。
続いて、make xconfig でなく、make menuconfig を使うと、今度は「ATI Mach64 display support」のスイッチが動くようになりました。ここで気になったのは、ATI を設定する場所が2カ所、出てきたことです。とりあえず設定を続行し、保存終了。続いて .config ファイルを直に見ると、やはり CONFIG_FB_ATY が二カ所出てくる。そこで一カ所を消し、コンパイル。ところが、この設定でできた vmlinux で起動すると、ペンギンも出ず、画面は真っ黒。しかもハードディスクを一向にアクセスしにいきません。どうやらカーネル・パニックで止まっているようです。
まとめると、私の環境では、次のような障害があったことになります。
1. make xconfig では ATI Mach64 向けのフレーム・バッファ・デヴァイスが選べない。
2. make menuconfig では、ATI デヴァイスが選べるが、2カ所に出てくる。
3. ATI デヴァイス・ドライヴァを入れると起動時にコンソール画面が真っ黒になり、しかも起動途中で止まる。
4. ATI デヴァイス・ドライヴァを抜くと、コンソール画面の表示がメチャクチャになる。ただし、この状態で X は問題なく起動し、表示もまとも。
いずれにしても、フレーム・バッファを使ったコンソール表示は、新しいオプションでもあり、その他の設定との組み合わせが悪かっただけかもしれません。もう少し探究の余地がありそうです。
次に、pcmcia-cs-3.0.8 をコンパイルしてみました。結果はダメです。/usr/include/sys/select.h で定義された FD_ZERO、FD_ISSET 等、FD 関係の関数が引っかかります。select.h を見ると確かに、このままでは意味のない define 宣言しかない。このヘッダ・ファイルは glibc-devel 由来ですが、VAIO の方(glibc-devel-2.0.7)を見ると、select.h から、FD_* 関数を定義したファイルとして、selectbits.h を読み込んでいます。このファイルが PB G3 の方では見あたらず、これが障壁になっている模様。無駄と思いつつ、VAIO の selectbits.h を PB G3 にコピーしてみましたが、やはりエラーでコンパイルは不可能でした。ま、もうじき R5 になるから、その環境で改めてやってみようと思います。
ちなみに、VAIO 505RX、AKIA Microbook 5633 でも 2.2.0 をコンパイルしてみましたが、問題なく動きました(VAIO は pcmcia-cs-3.0.8 もOK)。また、x86 のカーネル設定メニューと、PPC の設定メニューでは、かなり項目が違います。特に、デフォルトの値が、x86 と PPC のそれぞれに適した形で設定されています。特に PPC は、ザッと設定を確認するだけでよく、だいたいデフォルトのままでいけるようになっていると思います。
さて、2.2.0 を構築された方は、ぜひ「うまくいった」「いかない」情報をお寄せください。この場で共有していきたいと思います。
関連情報として、現状で充実しているのは Linux Today でしょうか。
私もダウンロード中ですが、しょっちゅう切れるので、明日にまわすかも知れません。入手し次第、PB G3、VAIO 等で構築してみたいと思います。今後も関連情報を営為、収集していきます。
この Notes、私は恥ずかしながら使ったことがないんですが、実にすごいソフトらしいですね。これでないとできないことがたくさんある。要するに置き換え不能なわけです。Notes が Linux に来れば、クライアント OS としていよいよ採用を本腰入れて検討する会社なんかも、もっと出てくるでしょう(会社の意思決定者には、そういう適正な感覚を持っていて欲しいとも言えますが)。
とまれ、今年は Linux、大ブレークする予感がありますね。
まず、その会見の経緯からして、LinuxPPC Inc. の雰囲気を伝える生々しいものです。(以下、「」内は AmuletNewsLetterの引用です)
「LinuxPPCのブースに立ち寄り、しばしJeff Carr氏と歓談。しかし、お客さまが多く、すぐに混乱状態に。お客様が多いときに、難しい話をされるととまどってしまうのは万国共通だな、ということで深夜ホテルに伺いましょうということになった。
彼らの宿泊しているホテルは、私のホテルの30m先だった。夜10時にうかがうと、5−6人がねとまりできるようにつながっていて、そこで雑魚寝している様子だった。Jeffは、飛行場にスタッフを迎えに行っているので不在とのこと。代わりのJason氏に、日本での現状と日本語化について2時間半にほどレクチャーした。彼らは日本の現状についてほどんど知識がないため、日本語化とはどんなことをすることなのか、Linuxでは、どんな人が日本語化をすすめているのかを、私の少ない知識を動員して説明する」
ホテルで雑魚寝とは、なかなか味がありますね。いい雰囲気です。アットホームな会社なんでしょうな。それにしても日本語化についてほとんど知識を欠いているあたり、やむなしとはいえ、非常に危機感と使命感を感じますね。続いて、Applixware のくだり、実に生々しいです、はい。
「彼らの最新情報としては、LinuxPPCの最新版をVersion 5として、1月末にリリースする予定とのこと。それと同時にApplixwareのLinuxPPC版をリリースする予定とのことである。Applixwareに依頼したところ、数日でLinuxPPC版のAplixwareができてしまったらしい」
Webページで「Applix にメールしろ! メールしろ!」と叫んでいた時期のことでしょうか。日本語版も「数日で」できちゃいませんかねぇ ;)。
「LinuxPPCのインストール経験が有る人なら、必ずぶつかるpdiskコマンドの壁がある。Intel版のPC-UNIXユーザなら誰でも知っているfdiskコマンドだが、最近のPC-UNIXでは、これを真面目に計算してパーティションを割ることはしない。しかしLinuxPPCでは、まだこの部分が残っており、パーティッションは、root,swap,usrなどをマニュアルで切らなければならない。ところが、今度Linuxppcでは、FWBと提携して、Harddisk Tool Kitを使えば、この面倒なパーティッション割りをせずにインストールできるようになる。このあたりのリリースは1月末になるらしい」
ということは、R5 が手元に届くころからは、“最後の鬼門”だったパーティションが変わるのか? ちょっと気になりますね。気になると言えば、迷走を続ける LinuxPPC のデフォルト・ウィンドウ・マネージャは、いったい、どこに落ち着くのか、ですが、市川社長、きっちりこの辺も突っ込んでおられます。
「中長期的な話になるが、LinuxPPCでもGUIとしてGNOMEを採用したいとの意向だった。
現在はKDEとAfterStepを採用しているが、KDEは、完全にライセンスを解放してはいないため、利用しにくいとのことである。フリーではないというのが、よくないとのことである。本当はAfterStepの方が軽くて使いやすいのだが、MacユーザにとってはGUIが見やすいとのことでKDEを採用しているとのことである。
GNOMEは、まだまだ出来が甘いところもあるがスピリットが買えるので期待していいだろうと言っていた」
確かに GNOME は、はっきりいって、なんつうかダサダサですね、現状は。しかし、「スピリットが買える」というあたり、男気というか、気持ちいいじゃありませんか。AMULET の市川社長も、私とほぼ同年代なんですが、とっても男気のある方です。きっと、この日の会談も、熱い熱い語らいだったんでしょうね。リポートは、その雰囲気が伝わる言葉でしめられています。
「遅くまでつきあってくださったJasonさん、朝っぱらから公園のベンチで熱く語ってくれたJeff君ありがとうございます。感謝の気持ちとしてAMULET T-shirtsをプレゼントしてきました。アミュレットでは、今後もLinuxPPCプロジェクトを応援しようと堅く決意した次第です」
LinuxPPC も AMULET も、また好きになった私でした。
某 ML で、「昨年、R4 を注文したが、なかなか届かない」とおっしゃっていた方がおられます。私も1週間前に送ったメールの返事がまだ届きません。でも、LinuxPPC Inc. の皆さん、今回の Expo で相当、ハッスルしてましたね。全米のマスコミも一斉に LinuxPPC に注目です。少ない人数で、「雑魚寝」しながら頑張ったんでしょう。晴れ舞台で大技決めた LinuxPPC の面々に、私は心から拍手を送りたいと思います(各報道については http://www.linuxppc.com/ にリンクがあります)。
ふと Web ページを訪ねたら始まってました。いや〜、あまりに突然のことでビックリしています。PPC Linux 関係のメーリング・リストはほとんど購読していますが、まったく情報が流れていませんでしたね。アナウンスによると、どうやら Mac World Expo に照準をあわせて“発射”したようです。
Release 5 で最も大きく変わるのがランタイム・ライブラリのメジャー・ヴァージョンアップです。libc5 系から libc6 系となり、R4 までのアプリケーション等は、基本的にコンパイルし直さないと使えません。ただ、この辺は、たとえば私が VAIO 505RX で使っている TurboLinux 3.0J ですと、runlibc5 というアプリケーションを通せば libc5 でコンパイルされたプログラムが走ります。
私はさっそくオーダーしました。10 日から 14 日かかるという返事が来ましたが、まあ 10 日というのはないでしょうね。いずれにしてもゲットしたら即座に入れる予定です。R4 からのヴァージョン・アップ、日本語環境等にまつわるトラブルも予想されますが、できる限り情報を集約していくつもりです。
私も近日中に試してみようと思います。
ftp://dev.linuxppc.org/linuxppc/linuxppc-pre-R5/
ftp://dev.linuxppc.org/linuxppc/linuxppc-pre-R5/RedHat.installer/vmlinux-2.2.0-pre1
ML で流れている情報のなかには、PB2400 で両者が問題なく動いているというものもありました。気になる本番の R5 ですが、これまでの出方を勘案すると、最低でもあと1カ月はかかるように思います。LinuxPPC のメンバー、案外ルーズなんですね、学生っぽい人たちだけに。