ちなみにカーネルの再構築について簡単におさらいを。まずソースを /usr/src/linux 以下に展開(リンクでもよい)。まだ張っていないなら、/usr/src/linux/include/ 以下の asm(asm-ppc へのリンク)、linux を /usr/include 以下に張る。/usr/src/linux ディレクトリで、以下を実行。make config(menuconfig、xconfig でも可)、make dep、make clean、make、make modules、make modules_install。BootX を使っているのなら、/usr/src/linux/vmlinux ファイルを MacOS 側に送り、システムフォルダか BootX アプリと同じディレクトリに入れる。
make config では、ほとんど設定をいじらずにデフォルト状態でいけるだろう。続いて PCMCIA ユーザならば [02/24/99] にも書いた TIPS に注意して、pcmcia-cs-3.0.9 をコンパイルし直すのもいい。
Boycott TOSHIBA!!
Linux の IrDA(赤外線通信デヴァイス)対応を推進している開発者 Dag Brattli 氏が Toshiba に対し、同社ラップトップの IrDA デヴァイスに関する情報公開を求めたところ、先般、最終的に Toshiba 側から「公開には応じない」とする解答があった模様。これに対し Brattli 氏は「Linux ユーザは、どんな Toshiba 製品も買わないよう強く勧める」との声明を発表した(Linux/IR ML、24日 GMT)。
私は個人的に、この声明に全面的に賛同する。コンピュータ業界の大手が軒並み Linux への支援・参加を打ち出す中で、この Toshiba の決定は愚劣の一語に尽きる。それを単に1デヴァイスの情報非公開への決定と捉えてはならないだろう。Linux の思想性に真っ向から対立するものである。Toshiba は、そういう道を選んだ。Linux を否定するという意思決定を下したのである。Toshiba が何らかの方針転換を行わない限り、金輪際、Linux ユーザは Toshiba 製ラップトップは買うべきではないと強く訴えたい。これは市民の自由権の行使である。
もちろん、もう少し情報を集めてからでないと、拙速の誹りを免れないが、Toshiba ボイコット運動を開始する考えもある。かれこれ10年以上にわたり DynaBook を愛し、憧れ、見守ってきた一人だけに実に残念である。
HP rushes to Linux!!
CNET Briefs Tech News に「HP は Linux に本気」と題する記事が流れた。Hewlett Packerd 社がオープンソースへの傾斜を高めるとともに、Linux 開発者に対する積極的な支援を打ち出したことを伝えている。
もちろん企業には企業の論理がある。その裏に、どのような思惑があるかは分からない。しかし、少なくともオープンソースを表に出した HP の意思決定は、方向性として歓迎されよう。上記記事には、他にも IBM、SUN、Compac、SGI など、積極的に Linux 戦略を推進する企業についても紹介している。
Quad G3 system !!
LinuxPPC Inc. は24日、カリフォルニア州サンノゼで来週行われる LinuxWorld Expo で、4つの G3 チップ(PPC750)を使ったマシンを公開すると発表した。しかも、それぞれの CPU が 400MHZ で駆動されるという。
マシンは Synergy Microsystems 製。LinuxPPC Inc. は、この想像を絶する超ハイパワー・マシンを駆使し、Linux の SMP(symmetrical multiprocessor)機能を実演するのだという。Linux の SMP 実装は、それほど安定したものではないとも聞く。だが、実際に PB G3 で Linux を動かしている実感から言えば、G3 チップ上の Linux は Pentium II など問題にならないほど速い。その CPU が4つもついているのである。とてつもない化け物である。何よりも成功を祈りたい。(R5 の準備忙しいのに大丈夫なのかとも思うが……)
Source of informations
よく Linux の情報源にはどんなものがあるかとの問い合わせを受ける。私の場合、日々の情報源としては、まず LinuxHQ にアクセスする。先の Linux/IrDA 開発者のニュースもここから入手した。またこのページからは、Freshmeat、Slashdot、LinuxWeeklyNews Daily といったニュース系ページにもリンクされており、いわばポータル・サイトとしても使いやすい。
あとは日本では CNET、ZdNet が最近、Linux 関連のニュースを積極的に流している。また日本にも Linux 専門ニュースページが増えた。日経Linux はあまり更新が頻繁ではなさそうだが、OpenLinux の日本語化キット「ゆず」の開発者、佐藤大輔氏の国際化プログラミング講座など有益な情報も多い。また ASCII の「Linux通信」は比較的更新が早い。
穴場は秋葉原 Amulet のニューズレター。ショップ系では MacOS に劣らず NeXT、PC-UNIX に注力してきたところだけあって、情報がマニアックだ。LinuxPPC の日本唯一の正規代理店でもある。たとえば最新版では、来週の LinuxWorld Expo に先の佐藤氏を派遣する模様。濃密なリポートが楽しみだ。また、先の「ゆず」に続き、今度は LinuxPPC 向けに「日本語環境の整備を予定」とある。こういう、ほんわかした情報こそを見逃してはならないだろう :)。
「pcmcia-cs-3.0.9 を普通にコンパイルすると(kernel 2.2.1, preR5)pcmcia_core までが unresolved symbol のエラーを出すようです。それも pcmcia_core 自体が unresolve ではなく、その中に含まれる?mmset、abs が unresolve だといってきます。訳がわからないのでコンパイルの際に不具合を伝えるメッセージを睨んだ結果、modules/cistpl.c を 3.0.8 のものと入れ替えたましたら従来通りLAN カードが認識されました。で、現在は変則?3.0.9 のバージョンで動かしております」
ちなみに私の場合は PB はまだですが、Intel マシンでは kernel 2.2.1-ac7、pcmcia-cs-3.0.9 で問題なくコンパイル/運用できています。PB でこれからコンパイルされる方は、Watabe さんの TIPS を参考にしてください。
Work around the USB
Intel マシン上でようやく USB マウスの稼働に成功しました。デスクトップの方はすぐできたのに比べ、VAIO がなかなか難しかったぁ。最後は Linux-usb ML の方々の助けを借りて問題を解決できました。ありがとう、Alan Cox さん!
というのも、次期 PowerBook には当然、ADB の代わりに USB ポートがついてくることでしょう。もしかしたら SCSI もなくなるかも知れません。iMac ではすでにマウス、キーボードともに Linux 上でほぼ問題ない仕上がりになっているようですが、今後も USB ハブとか外部記憶媒体、オーディオデヴァイス、通信デヴァイス等、色んなものがつながれていくことになるでしょう。でも現状の開発進度は、マウスとキーボードがようやくまともに使えるというレベルのようです。そういう意味で、将来のためにノウハウを蓄積しておこうと思っています。USB あなどれじ。
ちなみに Linux 上の USB 開発は、iMac で動かそうと、Paul Mackerras さんはじめ PPC の強者がガーッと開発に加わって一気に使い物になるレベルに達したようです。Linux & USB について詳しく知りたい方は、こちらが総本山になってます。あとは Fire Wire も期待したいが、どうでしょう。私は行くぞ! 未来の PB ユーザのために!(チョト大袈裟)
今回、LinuxPPC Inc の許可をえて、Lite に加えいくつかのパッケージも追加して添付してあります。また、それらのインストール法、簡単な活用法についても書いておきました。付録 CD とマニュアルを使えば、AppleShare サーヴァ、FTP サーヴァとしてすぐに利用できるようになります。
インストール/活用マニュアルは Lite 向けに書かれたものですが、もちろん、BootX を使ったRelease 4(フル・ヴァージョン)のインストール・マニュアルとしても応用できると思います。ぜひご活用ください。
この記事やインストールに関してご質問(や、もちろんバグ情報も ;))があれば、私宛にメールください。その際、Subject の頭に、[Nikkei]とつけておいていただけると反応が速いでしょう :)。また、あわせて私のページで、記事に書き足りなかった部分や、さらに使い込んで行くための TIPS など(日本語環境の構築とか)を扱っていく予定です。そういった点のご要望もお寄せください。
CD-ROM の締め切りの関係で、残念ながら Live は付けることができませんでした。しかし、私も実際に Lite、Live を使ってみた感じでいうと、Lite のほうがハードディスクのパーティションが必要な分、インストールがやっかいなのは確かですが、一度、インストールしてしまえば、ソフトの追加など、扱いは楽です。一方、Live は、いわゆる通常のインストール作業が必要ないので、本当に「Linux の感触だけを確認する」「画面を友達に見せびらかす ;)」といった意味ではお手軽ですが、その先はちょっと難しい。ネットワーク環境の整備だけでもワザが必要です(弊ページ Go! Live! をご参照のこと)。
今後も PowerBook & Linux ページでは、初心者の方を対象にした Lite、Live 情報とともに、玄人向けの 情報もお送りする予定です。一人でも多くの方に、Macintosh という素晴らしいマシンで Linux を動かして欲しいなと希望しつつ。
ちなみに、私も金曜日あたりには Amulet のブースにお邪魔しようと思っています(ホントにただの「邪魔」者になったりして)。
また、Amulet what's new によれば、私も楽しみにしていた LinuxPPC Inc. の Jeff さん来日の件が、どうやら R5 の追い込みで見合わせることになったそうです。まぁ、しょうがないでしょう。その代わり、ぜひ R5 には 2.2.1 以降の最新のカーネルと「画期的な技」を添付してもらいたいなぁ。いや、必ず期待できる仕上がりになることでしょう!
まずはファイルの用意。ファイルは既に RING サーヴァにミラーされているようです。http://ring.crl.go.jp/archives/linux/linuxppc/linuxppc-live/LinuxPPC/ 等の下にあるファイルを全部、ダウンロードして、HFS パーティションの直下(HFS+ はダメ。「直下」とは、そのヴォリュームの一番上、システムフォルダが入るべき場所と同じ階層)に保存します。
続いて、live.filesystem.gz、Boot LinuxPPC bin、BootX Settings.bin を解凍(ramdisk.image.gz は、gz のまま。もしネットスケープなどでダウンロードして、解凍されてしまっていたら、MacGzip 等のツールで gz 圧縮しておく)。この live.filesystem というファイルの中に、X やら kDE やら ツールやら Linux の主要なファイルが詰まっています。いわば VirtualPC や SoftWindows の PC ファイルみたいなものですね。
準備はこれだけです。Boot LinuxPPC をダブルクリックして、「Linux」ボタンを押すだけ。以上で、あっという間に KDE 画面が立ち現れます。また、/test ディレクトリ以下に、LinuxPPC フォルダのある HFS パーティションが自動的にマウントされています。
ただし、侮ってはいけません。この状態で「ブラブラ遊ぶ」だけなら問題はありませんが、ちょっとでも使おうと思ったら、結構、Linux の知識が必要になります。Live では、ある程度 fix されたファイルは RAM ディスクに展開。書き換え・保存が必要なファイルは live.filesystem というマックのファイルに収められており、これが Linux 側の /live としてマウントされています。だから、たとえば /etc ディレクトリのうち、ユーザが書き換える部分は、/live/etc 以下にリンクされているわけです。問題なのは、このリンクの張り方が、ちょっとおかしいことです。これにより、例えば下で説明するネットワーク関係の整備のために、ネットワーク起動のスクリプトまで自分で手を加えないといけない。そういう意味で、知識が必要なのです。
さらに、インストールされているはずのファイル(rpm -qv、ql で確認できる)の一部または全部が失われているという奇妙な現象に遭遇するでしょう。ですから、rpm で確認してインストールされているはずなのに実体がない場合、同じファイルを rpm -Uvh --force でインストールし直さないといけません。
また、何より恐ろしいのは、パスワードなしで root 権限をゲットできるんですね。ということは、このマシンに Linux の ディスクを(物理的に)マウントしちゃえば、パスワードなしの root 権限でいくらでも悪さができるわけです。お〜コワ。
さて、以上の問題を踏まえて、一例として PB G3 で「ネットワークを稼働させるまでの道」を記しておきましょう。netcfg 等のツールがないので、一からファイルをいじらなければなりません。また、vi がないので、KDE のエディタでファイルを書き換えましょう。
まず、/etc 以下の HOSTNAME、resolv.conf、sysconfig/network に TCP/IP 関係の値を設定。次に、/etc/network-scripts/ifcfg-eth0 がないので、これを自分で作ります。次の値があればいいでしょう。
DEVICE=eth0
IPADDR=[IP アドレス]
NETMASK=[ネットマスク]
BROADCAST=[ブロードキャスト]
ONBOOT=yes
BOOTPROTO=none
さて、普通なら、これで行きそうなものですが、Live はまだまだです。続いて sed、net-utils、sh-utils の rpm パッケージを用意してインストールしてください(rpm -Uvh --force ファイル名)。これらは、本当ならインストールされているはずのファイルですが、なぜか実体が存在しません。すべて R4 と同じヴァージョンです。
もういっちょう! /etc/sysconfig/network-scripts/ifup のリンク先が、なぜか全然、違う場所についています。これを修正します。「rm ifup」に続いて、「ln -s /live/bin/ifup /etc/sysconfig/network-scripts/ifup」でリンクを張りなおします。
最後! この /live/bin/ifup をエディタで開いて、2行目の「PATH=」の最後の所(でもどこでもいいんですが)に、「:/live/bin」を加えます。そして、「/sbin/ifconfig」となっているところを「/live/bin/ifconfig」に書き換えます。
DONE! これで ifup eth0 を実行するか再起動すれば、ネットワークが動き出すはずです。無論、上記のやり方は、手っ取り早く動かすための「力業」なので、もっと最適な解もあるでしょうし、リンクの張り替えやらスクリプトの書き換えで、他の部分に不都合が出る場合もあるかもしれません。ご容赦ください。
ことほどさように「楽」なのか「やっかい」なのかわからない Live ですが、なにしろ 100MB も空きがあればお手軽に Linux が入ってしまいます。副作用にお気をつけになってお遊びください ;)。
ちなみに近々、Live のコーナーを増設する予定です。
ソースは、2.2.1 に 2.2.1-ac1 パッチを当てたもの。make xconfig でデフォルト値に対しいじったのは、「Java binary サポート (m)」と、「AppleTalk IP サポート (m)」「atyfb (y)」関係くらいです。これでコンパイル後、BootX で起動してみました。
結果は、やはり「No Video driver」をはずすと(つまり atyfb を効かすと)、画面は真っ黒になり、起動も止まります。次に「No Video driver」を入れると(つまりコンソールのドライヴァを MacOS から取得すると)、無事、文字が出てきました。
どうやら、[01/28/99] 等でリポートした「画面がカラフルになって文字が出ない」エラーは、カーネルのコンソール関係のコンフィギュレーションでフォント関係の設定をいじった結果のようです。この辺は、デフォルトのままにしたほうがよいのでしょう。また、カーネルに組み込まれた ATI のドライヴァ(atyfb.c)は PB G3 では動かないようです。
[2.2.0] Runs well on PB 2400 (report)
PB 2400 でカーネル 2.2 を構築された方々からリポートを頂いています。この場でご紹介します。
まず、tokamac さんは、PB2400/G3(NuPowerG3/240) で、特にパッチを当てていない 2.2.0 で、設定はデフォルトのまま(make menuconfig でどこもいじらない状態)で無事、構築できたそうです。
次に、Tsuneya Watabe さんからは、詳細かつ多岐にわたるリポートを頂戴しました。pcmcia-cs-3.0.8(最新版)も問題なくコンパイルできたそうです。以下、Watabe さんにご快諾いただきまして、メールを引用します(環境は LinuxPPC preR5 だそうです)。
「最新の2.2.1のソースをkernel.orgから取り寄せ、コンパイルしてみました。R4で稼動している9500とR5で動いているPB2400の両方で行いましたが、両者とも問題なくコンパイルできました。
9500ではXpmac、2400ではXF68_FBDevを用いていますが、それぞれ24-bit、16-bitのカラーで問題なく動いています。PCMCIAについては3.0.8がPB上で問題なくコンパイルできています」
「また、PB2400については2.1.13xのカーネル構築の頃からXのカラー表示については問題がありません。PB2400をR5にしてからは、面白いというか、理解できないのは、OF bootでもBootX経由のbootでも16-bit表示は可能だが、BootX経由だとXを立ち上げた後しばらくするとサーバーが勝手に死んでしまう現象があることです。(中略=Nakashin 注)しかしOFbootですと、このXの問題は生じません。なお、両者ともvideo=ofonlyで起動しています」
私のほうから、カーネルの設定はどうなっているでしょうか、とお問い合わせしましたところ、Watabe さまから、以下のご返答を頂戴しました。
「R4システムのもとでの2.1.127ぐらいからでしょうか、kernel構築は殆どdefaultの設定でmake configを行ってきましたので、何も工夫はしていない、というのが正直なところです。何かやったことといえば、compilerとして用いているegcsを、その時々に合わせできるだけ新しいものを使用するようにつとめたことぐらいです」
さらに、Watabe さんからは、R5 での運用の注意点についてもご指摘をいただきました。
「御存知のようにR5ではXFree86が使用されているわけです。私が最初にR5ファイルをダウンロードした際のXF86はバージョンが3.3.2のものでした。現在私のPB2400で動いているXの環境は3.3.2のRPMファイルによるもので、XF68_FBDevもそれに付属のものを使用しております。後に登場したpre-R5 では3.3.3 になっておりますが、この3.3.3 では何度挑戦しても画面が4分割されたような状態になってうまく動きませんので、R5のCD-ROMが出荷されるまでこのままにしておこうと考えております」
「単にR5をインストールした状態でstartxとやると
execve failed for /etc/X11/X (error 2)
というメッセージが出現、Xは立ち上がりません。これはそもそも/etc/X11にXというファイルがないことに起因するのですが、この部分を
ln -s /usr/bin/X11/XF68_FBDev /etc/X11/X
とやればうまく行く、と教えてくれたのがTomさん(linux-pmac ML=Nakashin 注)でした。それ以降は、少なくともXF86の3.3.2を使用する限り画面表示の問題は出ておりません。
もう一度3.3.3を試すべきかとは思いますが時間がないのでそのままにしております。
Xpmacについてもちょっと面白い現象がおきます。OF bootですと、startx後のPB2400のカラー表示は使い物にならない色の組み合わせになりますが、BootX経由ですとちゃんと16-bitの表示になります。Windowmakerを使用しておりますが、いざWMからコンソール画面に戻ろうとすると、戻ることができません。システムはクラッシュしませんが、要するに戻れない、という状態で、別のMacからtelnetしてサーバーをshutdownさせるという状態です。理由はまったく追求しておりませんが。これも3.3.2バージョ ンでの現象です」
非常にためになります。リポートを下さったご両氏、本当にありがとうございます ;)。
まず、その会見の経緯からして、LinuxPPC Inc. の雰囲気を伝える生々しいものです。(以下、「」内は AmuletNewsLetterの引用です)
「LinuxPPCのブースに立ち寄り、しばしJeff Carr氏と歓談。しかし、お客さまが多く、すぐに混乱状態に。お客様が多いときに、難しい話をされるととまどってしまうのは万国共通だな、ということで深夜ホテルに伺いましょうということになった。
彼らの宿泊しているホテルは、私のホテルの30m先だった。夜10時にうかがうと、5−6人がねとまりできるようにつながっていて、そこで雑魚寝している様子だった。Jeffは、飛行場にスタッフを迎えに行っているので不在とのこと。代わりのJason氏に、日本での現状と日本語化について2時間半にほどレクチャーした。彼らは日本の現状についてほどんど知識がないため、日本語化とはどんなことをすることなのか、Linuxでは、どんな人が日本語化をすすめているのかを、私の少ない知識を動員して説明する」
ホテルで雑魚寝とは、なかなか味がありますね。いい雰囲気です。アットホームな会社なんでしょうな。それにしても日本語化についてほとんど知識を欠いているあたり、やむなしとはいえ、非常に危機感と使命感を感じますね。続いて、Applixware のくだり、実に生々しいです、はい。
「彼らの最新情報としては、LinuxPPCの最新版をVersion 5として、1月末にリリースする予定とのこと。それと同時にApplixwareのLinuxPPC版をリリースする予定とのことである。Applixwareに依頼したところ、数日でLinuxPPC版のAplixwareができてしまったらしい」
Webページで「Applix にメールしろ! メールしろ!」と叫んでいた時期のことでしょうか。日本語版も「数日で」できちゃいませんかねぇ ;)。
「LinuxPPCのインストール経験が有る人なら、必ずぶつかるpdiskコマンドの壁がある。Intel版のPC-UNIXユーザなら誰でも知っているfdiskコマンドだが、最近のPC-UNIXでは、これを真面目に計算してパーティションを割ることはしない。しかしLinuxPPCでは、まだこの部分が残っており、パーティッションは、root,swap,usrなどをマニュアルで切らなければならない。ところが、今度Linuxppcでは、FWBと提携して、Harddisk Tool Kitを使えば、この面倒なパーティッション割りをせずにインストールできるようになる。このあたりのリリースは1月末になるらしい」
ということは、R5 が手元に届くころからは、“最後の鬼門”だったパーティションが変わるのか? ちょっと気になりますね。気になると言えば、迷走を続ける LinuxPPC のデフォルト・ウィンドウ・マネージャは、いったい、どこに落ち着くのか、ですが、市川社長、きっちりこの辺も突っ込んでおられます。
「中長期的な話になるが、LinuxPPCでもGUIとしてGNOMEを採用したいとの意向だった。
現在はKDEとAfterStepを採用しているが、KDEは、完全にライセンスを解放してはいないため、利用しにくいとのことである。フリーではないというのが、よくないとのことである。本当はAfterStepの方が軽くて使いやすいのだが、MacユーザにとってはGUIが見やすいとのことでKDEを採用しているとのことである。
GNOMEは、まだまだ出来が甘いところもあるがスピリットが買えるので期待していいだろうと言っていた」
確かに GNOME は、はっきりいって、なんつうかダサダサですね、現状は。しかし、「スピリットが買える」というあたり、男気というか、気持ちいいじゃありませんか。AMULET の市川社長も、私とほぼ同年代なんですが、とっても男気のある方です。きっと、この日の会談も、熱い熱い語らいだったんでしょうね。リポートは、その雰囲気が伝わる言葉でしめられています。
「遅くまでつきあってくださったJasonさん、朝っぱらから公園のベンチで熱く語ってくれたJeff君ありがとうございます。感謝の気持ちとしてAMULET T-shirtsをプレゼントしてきました。アミュレットでは、今後もLinuxPPCプロジェクトを応援しようと堅く決意した次第です」
LinuxPPC も AMULET も、また好きになった私でした。
某 ML で、「昨年、R4 を注文したが、なかなか届かない」とおっしゃっていた方がおられます。私も1週間前に送ったメールの返事がまだ届きません。でも、LinuxPPC Inc. の皆さん、今回の Expo で相当、ハッスルしてましたね。全米のマスコミも一斉に LinuxPPC に注目です。少ない人数で、「雑魚寝」しながら頑張ったんでしょう。晴れ舞台で大技決めた LinuxPPC の面々に、私は心から拍手を送りたいと思います(各報道については http://www.linuxppc.com/ にリンクがあります)。
ふと Web ページを訪ねたら始まってました。いや〜、あまりに突然のことでビックリしています。PPC Linux 関係のメーリング・リストはほとんど購読していますが、まったく情報が流れていませんでしたね。アナウンスによると、どうやら Mac World Expo に照準をあわせて“発射”したようです。
Release 5 で最も大きく変わるのがランタイム・ライブラリのメジャー・ヴァージョンアップです。libc5 系から libc6 系となり、R4 までのアプリケーション等は、基本的にコンパイルし直さないと使えません。ただ、この辺は、たとえば私が VAIO 505RX で使っている TurboLinux 3.0J ですと、runlibc5 というアプリケーションを通せば libc5 でコンパイルされたプログラムが走ります。
私はさっそくオーダーしました。10 日から 14 日かかるという返事が来ましたが、まあ 10 日というのはないでしょうね。いずれにしてもゲットしたら即座に入れる予定です。R4 からのヴァージョン・アップ、日本語環境等にまつわるトラブルも予想されますが、できる限り情報を集約していくつもりです。
私も近日中に試してみようと思います。
ftp://dev.linuxppc.org/linuxppc/linuxppc-pre-R5/
ftp://dev.linuxppc.org/linuxppc/linuxppc-pre-R5/RedHat.installer/vmlinux-2.2.0-pre1
ML で流れている情報のなかには、PB2400 で両者が問題なく動いているというものもありました。気になる本番の R5 ですが、これまでの出方を勘案すると、最低でもあと1カ月はかかるように思います。LinuxPPC のメンバー、案外ルーズなんですね、学生っぽい人たちだけに。