Linux-USB の ML で Linus さんが語ったところによれば、pre-2.2.7-4 パッチに、usb-0.20 ドライヴァが組み込まれました。 コンパイルするためには、arch/i386/config.in の USB 関係のコメントをはずし、さらにカーネルの設定で experimental にします。やってないので分かりませんが、iMac などでは単独で usb-0.20 をコンパイルしてモジュール・ディレクトリにコピーすることになると思います。
ML では、Inaky さんが開発してきた uusbd との統合はあるかとの質問に対し、UHCI に関してはその考えはないと Linus さんは答えています。もともと Inaky さんのコードが C++ ライクなために複雑で見通しが悪い、という問題意識をもって Linus さんがシンプルなコードを書いたのが発端でした。ML での議論でも、「とにかくシンプルにできることは極力シンプルに」といった Linus さんのカーネル設計思想の一端が垣間見ることができ、たいへん勉強になります。
ちなみに iMac、B&W G3 Mac では OHCI ドライヴァを使う必要がありますが、Linus さんの USB ドライヴァはこの点、まだ問題があるかも知れません。またキーボード、USB ハブに関しても完成度はまだまだ uusbd のほうが上のようです。
(注)このコーナーでは次期 PB 機で Linux を動かすための準備として、USB、IEEE1394 に関しても焦点を当てています。
Meet Darwin -1-
少々前の話になりますが、PowerBook G3/292 で MacOS X Server が動きました。あまりいじっている時間がないので、とりあえずの所感を。
まずインストールするパーティションに注意したほうがいいようです。私のディスクは「MacOS(HFS+ 4GB)、Linux とのやり取り用(HFS 1GB)、LinuxPPC(2GB)、予備(HFS+ 1GB)」といった構成になっていました。この予備パーティションは13番目、つまり hdad に当たるわけですが、最初はここに MacOS X Server を入れました。ところがインストールはできるのに立ち上がりません。これは多分、OpenFirmware の制約なのでしょう、Default Catch エラーが出るのです。そこで「Linux とのやり取り用」のパーティション(これは10番目のパーティションです)にインストールし直して、ようやく立ち上がるようになりました。
MacOS X Server と MacOS の起動の切り替えには「SystemDisk」というツールを使います。これは OpenFirmware の環境設定(nvram の内容)を MacOS 上で変更するツールです。私の場合は起動後、OpenFirmware 環境に入るようにしておき、Boot で X Server が、Bye で MacOS が立ち上がるようにしてあります。この辺は、一昔前の Linux 起動と同様ですね。SystemDisk の他に System Disk Extension という機能拡張書類があり、これを入れておくと、MacOS 起動中に Option ボタンを押し続けると、MacOS と X Server の起動切り替えが行うことができます。
MacOS X Server では、PB G3 の内蔵イーサ、拡張ベイのCD-ROM とフロッピー、SCSI 端子(Jaz、HD を接続)が使えます。pcmcia については試していませんが、多分ダメでしょう。ディスプレイは 1024x768@32bpp が OK です。
使った感じとしては、やはり UNIX (BSD) ですね ;)。Mac ライクなのはアイコンやメニュー・バーくらいなもので、中身はまるで違うという印象を受けます。NeXT を使っていた方ならば、もう、そのまんまというイメージなのでしょう。Linux ユーザは、使い勝手のいいウィンドウ・マネージャのついた UNIX と思うことでしょう。
注目の BlueBox(MacOS のエミュレータ)は予想以上のできばえです。それほど大きなソフトを立ち上げていなければ、192MB のメモリでも即座に MacOS と X Server を切り替えることができます。
Darwin のソースはいくつかコンパイルしてみましたが、必要なライブラリがまだそろっていないためでしょうか、どれもエラーで止まりました。この辺はこれからです。
とまあ、非常に頼りないリポートですが(なにしろ実際に動かしたのはたったの2日間だけに)、ボチボチ色々な情報を盛っていきます。
RedHat 6.0 announceed!
LinuxPPC がベースとしている RedHat の 6.0 がアナウンスされました。ざっと見たところ、○カーネルが 2.2 ベースに移行、○rpm ツールが 3.0 にアップ、○glibc が 2.1 にアップ、といったところが目新しいところでしょうか。
間もなくリリースが予定されている LinuxPPC Release 5 も、すでにカーネルは 2.2、glibc は 2.1 が採用される見通しなので、この辺はあまり遜色はないでしょう。最終ラウンドで rpm 3.0 が入れば、RedHat 6.0 と同等なのですが ;)。
ということは、PowerBook で Darwin(本コーナーの[03/18/99]も参照)を動かすことが事実上、可能となったと言えそうです。ブラボー! すでに MacOS X Server をお持ちで試せる環境の方は、ぜひ PB での動作状況をお知らせください。
今後も、この周辺の情報は鋭意、集めてお伝えします。
パッチは2種類。
まず、この pcmcia-serial-patch1.gz を展開して pcmcia-cs のソース pcmcia-cs/include/pcmcia/k_compat.h に当てます。
次に、pcmcia-serial-patch2.gz を展開してカーネルのソース linux/drivers/char/serial.c に当ててください。
(パッチの当て方は、手でやる場合は「-」の付いている行を削り、「+」の付いている行で置換します。または、当該ファイルのあるディレクトリに行って、patch < /some/whare/pcmcia-serial{1 or 2} でも大丈夫です。なお、このパッチファイルを Netscape でダウンロードする場合は、「ソースで保存」を選ぶと自動的に .gz がはずれます)
これで pcmcia-cs をコンパイルしてみてください。これまで、モジュールのロード時に sereal_cs.o が unresolved エラーとなって利用不能となっていた症状が直ります。もし、不具合等がありましたら小林さんか私のほうへリポートをください。
小林さんは PB2400 & Linux のパワーユーザで、以前にも 2.1.x カーネルの Chips & Tech チップ向けパッチを開発され、多くのユーザに貢献されました。今回のパッチも、ご自身が風邪をひかれて体調不良のなか、ソースをハックされたものです。ユーザの一人として、ご尽力に心から感謝申し上げたいと思います。(小林さん、早くお風邪を治してくださいませ)
私の元に一通のメールが寄せられたのは、先月中旬のことです。昨年4月から米国西海岸にお住まいの日本人の方です。名前は伏せますが、さる分野では世界的にも著名な方です。私も、これほどの方に Web をご覧になっていただいていたというだけで、たいへん光栄に思いました。
この方は、Macintosh をこよなく愛しておられます。「Apple にできるだけ近い処に居たい」と、Apple 本社まで、わずか2ブロックのアパートにお住まいです。また、「小生PBg3/300、2台(MacOS専用、Linuxppc専用)トータル6kgを毎日肩から下げて出勤していて、皆から笑い者になっているPlusからのMacFanです」とおっしゃる熱烈な PowerBook & Linux フリークなのです。まさに PB Linuxer の鑑といってよいでしょう。
その方は、こうおっしゃいました。
「さて、マウスのフェラーリと、Kensingtonをご愛用のようですが、最近Mac専門店で、Logitecのワイヤー付き3つボタンマウスを見つけました。
そこで10個ほど買い占めました。箱は開封した様子はないのですが、ボロボロです。中身はれっきとした新品で、ビニールにしっかり封がされたversion1.2のドライバーFLDも入っています。このバージョンは貴重です。
なぜかと言いますと、最近のTrackMan Marbleも動くのです。TrankMan Marbleに入っているversion 2.0ではワイヤー付きの3つボタンマウスは動きませんでした。(まちがっているかもしれませんが)
そこでもし、このワイヤー付きを今でもお使いで、他のはイヤだというMacFanがいらっしゃいましたら、日本に持って帰ろうかと思っています。
先月一時帰国したときは、仕事仲間に3個持って帰りましたが、好評でした。
最近のは皆大型化していてPowerBookにはこれが一番適しているのではと小生は使っています」
私は、日本には、もうなくなってしまった Logitech ADB 3ボタンが入手できるのは、またとない素晴らしいチャンスだと思い、また、何よりも、この方の熱い心に動かされ、ぜひとも Logitech をご紹介したいと進言しました。快くご承諾をいただきました。
その後、マウスの引き渡し方法に関してやり取りが始まりました。その中で、あちらのショップのほうで、まだ入荷が可能であること、この方も少しでも多くのユーザに Logitech マウスを使っていただきたいというご意向をお持ちであることなどを考え、PowerBook ユーザ、LinuxPPC ユーザにとってご用達のショップ、秋葉原AMULET で扱っていただくのはどうかとご提案しました。AMULET もまた、かつて NeXT ユーザ等に Logitech の ADB 3ボタンマウスを提供しておられ、このマウスを長らく探していたとのこと。ここに全員の願いが一つになりました。
クパチーノの Mac フリークさんは現地で交渉にあたられ、日本のユーザのために30個を確保してくださいました。しかも相当の値引きまでしてくださいました。これにより、非常に安価に、幻のマウスが入手できることになったのです。
さて、ここで、クパチーノ在住の Mac フリークさんからのご要望があります。このマウスは、次の方に使っていただきたいのです。これは、私の希望でもあります。
私のページの読者の皆さまならば、これほど簡単な条件もありますまい。さあ、マウス界のメルセデスを、あなたも、ぜひ入手してください!
ここで、クパチーノの Mac フリークさんが自ら撮影されたマウス実物の写真をご紹介しましょう。それぞれクリックして、ぜひ拡大してご覧になってください。鋭敏な感性の持ち主ならば、これがいかに垂唾の的であることがお分かりになるでしょう。
まず一点目は、こちらです。どうですか。なんと優美な曲線でしょうか。ちなみにバックにあるのは、Apple ロゴ入りの Combo Pad であり、これまた涎のたれる構図です。
そして、こちらが PowerBook G3 と Logitech マウス。まさに工業製品界の「美の競演」といった風情ではありませんか。
最後に、これがクパチーノの Mac フリークさんの2台の PB G3。左のマシンでは MacOS、右では LinuxPPC が動いています。2台とも、毎日、肌身離さず持っておられるのです。これを拝見して、私も2台目が欲しくなりました ;)。
いかがですか、皆さん。このメルセデスは、現在、Logitech でも製造されていません。そんなマウスが手に入るなんて、夢のようではありませんか。先に掲げた4つの条件を満たす方には、ぜひ使っていただきたいと思います。
念のため申し上げておきますが、クパチーノの Mac フリークさんも私も、まったくのボランティアでご紹介しています。ただただ、PowerBook と LinuxPPC を、そして3ボタンマウスを愛する者としての、やむにやまれぬ思いに突き動かされているのです。クパチーノの Mac フリークさんに感謝しつつ、Logitech ADB 3ボタンマウスを使わせていただこうではありませんか。
一方、本家 Inaky さんの UUSBD のほうも 0405 スナップショットが出ましたが、こちらは UHCI + スクロール・マウスでは動かなくなりました。ちなみに Linus さんが独自のドライバを作った背景には、Inaky さんのプログラミングの難解さがあったようです。Inaky さん自身が公言するように、彼は C++ から来た人だったのです。To be simple or complx, that's the problem.
がっちりコードを見る暇も力量もないのですが、コードは bzip2 で 14KB。Linus さんご本人も「シンプルなのはいいことだ」と言うように、Inaky さんの uusbd よりもえらく簡素です。もちろん、まだヴァージョン 0.01 ですし、コントローラは uhci、デヴァイスはマウスだけのサポートです。コンパイルすると usb-uhci.o という約 17KB のモジュールが一個できます。単純に insmod でロードできるようですが、X の立ち上げ時にエラーが。少々テクがいるのかも知れません。
この投稿があるや、Aran Cox さん、Paul Mackerras さん、Lennart Augustsson さんといった大御所が加わってスレッドは騒然。興味のある方は uusbd のホームページからたどってみてください。
さて、どうももうすぐ P1 あるいは Lombard が出てきそうな雰囲気ですね。ハード構成で気になるのは、やはり USB と IEEE1394(FireWire/iLink)。こちらのノウハウも i386 ノート(VAIO Z505DX にグレードアップしました)で蓄積中です。
出てもいないものをどうこう言ってもしかたありませんが、P1 が VAIO 505 的な路線狙いなら(先頃出た Z505 でも結構)大歓迎なんですが……。重さもそうですが、やはり薄さによって「持ち運ぼうか」「置いていこうか」が決まるように思います。
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