以下、Tsuneya Watabe 氏のメールから
6月初めまではpcmcia-cs-3.0.12をコンパイルして使用しておりました。このバージョンのいい点は、それまでのバージョンでは挿入時にkernel panic errorを起こしていたMegahertzのカードモデム(XJ/CC1560J)が問題なく認識されることであり、LANカードとあわせてひさしぶりに二つのカードスロットが埋まるようになったことです。
6月初旬からftp://csb.stanford.edu/pub/pcmciaにpcmcia-cs-3.0.13のベータ版がおかれるようになり、つい先日正式な3.0.13バージョンが公開されました。さっそくコンパイルしてマシンを起動させたところ、memory probeのエラーが出現、それまではまったく問題のなかったTDKのLANカードまでもがkernel panic errorを起こすようになりました。
どうしたものかということで、スタンフォードのDavid Hindsさんが主催されている"PCMCIA driver beta testing"に質問を投げかけたところ、Hindsさんから3.0.13バージョンのベータ版のいくつかを試し、どこで問題が起きているのか調べてみたらどうかという返事をいただきました。これで分かったことは3.0.13のベータ版のうち6月15日版までは従来通りにカードが正常動作し、それ以降のベータ版ではkernel panicを起こすということでした。
この旨をHindsさんの方に連絡をいたしましたら、本日再びメールをいただき、3.0.14のベータをおいたのでそれを試してほしい、とのことでした。早速コンパイルしましたが、3.0.13のリリース版で生じていたmemory probeの問題はすべて解決しました。
もしPCMCIA-CSのコンパイルを試みられる方がおられるようでしたら、上記の最新のベータ版を試されることをお勧めします。なお、この最新ベータでも、CiTiDiskのようなATA/IDEカードは同じ様なmemory probe failureを起こし未だに使用することができません。一応この点もHindsさんに連絡はしましたが、解決には時間がかかるだろうと思います(注)。
最後に現在の私のシステムですが、PB2400 (603e/180))、9500 (604e/200)ともにR5(pre-R5を逐次改良、R5にしてしまったRH6.0。glibやgtkなどファイルによってはLinuxPPC 1999のCDよりも新しいかもしれません)で動いております。現在2.2.10の安定版カーネルを使用中です。
(注)立命館大学の小林泰三氏、京大の曽越宣仁氏が共同で進めておられる IDE デヴァイスへの対応等について、かなりの進展を見せているそうです。これらの結果が http://www.ike-dyn.ritsumei.ac.jp/~tkoba/linuxppc/index.html にて公開されています。
以上、Tsuneya Watabe 氏のメールから
Watabe さん、情報をありがとうございました。
その名も King という rpm パッケージをインストール。翻訳ソフト本体と、Mule で使える perl フロントエンド、ランタイム・ライブラリ等が付いています。
翻訳ソフト本体は kingtr というコマンドで、基本的には標準入力から英文を読み込み、標準出力に日本語文を吐き出します。試しに 300 行ほどの英文を食わせてみましたが、約20秒ほどで翻訳は完了。さて日本語のデキはと申しますと、これまで触れたことのある翻訳ソフトの中では、かなりいい線いっているのではないかと思います。もちろん「誤訳」「超訳」「珍訳」部分を頭の中で補正しながら読まないとダメなのは疲れますが、面白さ、今後の期待度という点でたいへん評価できると思います。とにかく何でもアッという間に訳してしまうのには驚きます。
また Mule とあわせて使うと、マウスで囲ったリージョンだけを翻訳させるとか、カーソルを置いた場所の単語だけ引くとかでき、とても便利です。これをぜひ XEmacs で使いたいものです(ちょこっと試しましたがどうもダメです。何とかやる方法はあるのでしょうか……)。
私的には、通常接する英文程度ならば特段、翻訳ソフトは必要としないのですが、久々に楽しめる逸品といえるかもしれません。個人辞書を充実させれば、翻訳業務にもかなり役立つのでは、という印象を持ちました。
この Dev 1.0 は、先日出たばかりのインテル版 RedHat 6.0 相当で、LinuxPPC preRelease 5 とファイルを共用しています。すなわち、
という、まさに最新パッケージです。
インストールは特段の問題もなく終了。X の設定ツール(XConfigurator)は使えませんので、自分の手で /etc/XF86Config を設定し、1024x768@16bpp で X が動いています。preR5 の時の画面のチラつき、ノイズもなくなり、非常に安定した X 環境です。
日本語環境としては、kterm、kinput2、Canna、Wnn、less の SRPM パッケージを入手して rebuild し、ja_JP.ujis ロケールをインストール。また、XEmacs-21.1.2 、WindowMaker 0.53.0 をソースからコンパイルして入れました。
これにより Gnome、WindowMaker ともに日本語表記が出るとともに、XEmacs により日本語文書の処理も問題なくできます(Mew でメールの読み書きも OK)。難点は Web ブラウザで、Netscape Communicator は動かないようで、代わりに Mozilla が入っていますが、これがまだ不安定です。
時間が取れ次第、もう少し詳しくお伝えします。
pcnet_cs ドライヴァがサポートしているカードの一覧は、こちらです。イーサカード、ファースト・イーサカード、コンボカードなど、多数あります。曽越さまのメールにもありますが、これが動作するようになると、MacOS では使えないようなインテルマシン向けの廉価なカードを Linux で使えるようになるかもしれません。
実は、自分できちんとチェックしてからと思っていたのですが、どうも時間が取れそうもなく、さりとて掲載をズルズル先延べしていては、多くのユーザにとって不利益となるだろうと考え、ここでご紹介することにしました。曽越さまのご快諾をいただき、ほぼいただいたメールの原文のまま掲載いたします。これをご使用になってお気づきの点は、曽越さまか私のぺージ宛てにご一報ください。
(以下、曽越さんのメールから)
立命館大学の小林さんによるserial_csのパッチと、小林さんのハック精神に触発されて、私もpcnet_csを解析してみました。いろいろ試行錯誤の結果、次の環境でpcnet_csが動くようになりました。
ハードウエア : PowerBook2400c/180/80M/4G + Melco LPT2-T
ソフトウエア : LinuxPPC-jp + kernel 2.2.7 + pcmcia-cs-3.0.9
小林さんと連絡を取り合って、私の修正を見て頂いたところ、小林さんもLaneed LD-CDYというカードで動作することが分かりました。
私の調べた範囲では、pcnet_csにはごく一部にバイトオーダーの問題が生じていて、それもごく一部だけに、一律にreadw() <-> readw_ns()といった修正ではダメなようでした。私のパッチを添付します。
もう一つ修正しないといけない場合があり、それはlinux/drivers/net/8390.c で、これはpcnet_csとコンビを組んで動作する汎用のドライバーのようですが、その中で、バグのあるネットワークカードに対処する部分が、私のところでは必ずエラーにされることが分かりました。そのエラーチェックを外す修正も添付します。
この2つの修正で私のところではwww, ftp, mail, netatalkなどが送受信ともに うまくいっています。
残っている問題点は、私の修正ではpcnet_csの自動認識で、dma_***()という関 数の組み合わせを使うように設定された時に効き、もしshmem_***()という関数を使うように設定されたときは、分からないということです。これはpcnet_csに与えるオプションでuse_shmem=nという項目があり、それを使えばうまくいくかもしれません。
pcnet_csが動けば、TDKなどの高めのカードじゃなくて、安いdos/v用のカードが 使えます。私のMelcoのカードは4000円ほどで買いました。しかもMacOSに対応していません(笑)。
(以上、曽越さんのメールから)
曽越さん、立命館大学物理学教室の小林泰三さん、ありがとうございました。
PowerPC 向けの修正がかなり加えられている模様です。また、USB ドライバ(特に OHCI サポート)が相当、強化されているはずです。
New PB G3 appeared!
Apple の世界開発者会議で重要なアナウンスが行われました。このうち PB & Linuxer にとって注目される動きは、何と言っても新型 PowerBook G3 の発表です。コードネーム Lombard or 101 と呼ばれていたもので、旧来の PowerBook G3 のマイナーチェンジ版と言えるでしょう。これは予想通り、CPU のクロックアップ、サイズ(厚み)や重量のスリム化以外に ADB ポートの廃止と USB、IEEE1394(FireWire、これは PC カードで供給)の採用が行われています。
PB G3 ユーザから見ると、魅力的なのはバッテリ持続時間と DVD、USB の採用くらいでしょうか。HDD は 6GB に減っていますし(Build to order なら 10GB も可能らしい)、PC カードスロットは1つになりました(といっても、私のマシンでは2つあってもほとんど活用してませんが ;))。この辺を勘案すると、食指はピクリとも動きませんね。ただ、PB2400 が古びたから乗り換えようかと思っていたユーザにとっては、非常に魅力的な製品ではないかと思います。価格も妥当ですし、いわゆる「いい製品」「優等生」ではないかと思います。(間違っても「刺激的な製品」とか「興奮させる逸品」とは思えませんけど)
ちなみに秋ごろには、eBook と呼ばれる(のではないかというウワサ)エグゼクティブ向けの PowerBook が控えているようです。米国のウワサ系サイトでは、厚さ約2センチ、重量約 1.5 キロで、VAIO 505系ノートをターゲットにしているとされます。もちろん私はこちらが本命です。
Linux を動かすために気になるのは、新型 PB の USB コントローラやビデオ周りのチップです。多分、USB は OHCI だろうと思います。これは 2.2.7 ac2 以降のカーネルに暫定版のドライバが組み込まれ始めていますので、試してみる価値は十分あります。また、uusbd では iMac 対応を強力に推進した、我らが Paul Mackerras さんが、新 USB ドライバ(Linus さんがベースのコードを書き、カーネルに組み込まれたもの)の Mac 対応に鋭意、取り組むと宣言しておられます(linux-usb ML より)。ちなみに、linux-usb ML で見たんですが、Linus さんって VAIO 使ってらっしゃるんですね。VAIO のコントローラで即、動くわけですよ ;)。
Darwin has completed!
同じく Apple WWDC で、Darwin のソースコードが完備されたことが発表されました。実際に Web ページに行ってみると、これまで欠けていた boot, DriverKit, Libsystem, objc4 が揃っていました。これで、全部コンパイルすれば動くはずです。
そして、待望のバイナリ版 Darwin がダウンロードできるようになりました。 http://www.publicsource.apple.com/projects/darwin/release.html からダウンロード可能です。ちょっと見ると、簡単に動かせそうですね。今、必死にダウンロード中でして、動かしてみたらリポートします。
Qt や KDE については、発足当初からこのページでも取り上げたりしていますから、興味のある方は読んでみてください。要するに、この素晴らしいライブラリが制限付きのライセンス下にあったことから、GNU を中心とするオープン・ソース陣営が抵抗を抱き、そこで出てきたのが GTK という GUI ツールキットであり、GNOME というデスクトップ環境なのです。
両デスクトップ環境を比較すると、GNOME が後追いであることなどから、現状、まだ KDE のほうが完成度が高いと感じます。ただ、GTK がはじめから正式に日本語化されていたのに対し、Qt は情報が少なかったために、日本では、どうも GNOME 優先の雰囲気があるようですね。中には、“GNOME が出たから KDE はなくなる”といった暴言に近い情報を流しているサイトもあるようで、深く憂慮してきました。両方使ってみれば、好みの差はあれど、決してどちらかが優れているというような判断は出てこないと思うんですが……。
いずれにしても、KDE の日本語化されたものが簡単にインストールできるようになれば、特に初心者にとってたいへん有意義なことだと考えます。私はまだ Qt の日本語化パッチを試していないのですが、機会を見つけてやってみたいと思います。
New USB site今後、これらのノウハウはLinus さんが開発を始めた“シンプル版 USB ドライバ”に移されていくことになると思います。同時に、Johannes Erdfelt さんが linux-usb.org のドメインを取得され、このページで USB ドライバに関する情報が集約されていく模様です。アドレスは http://www.linux-usb.org/ です。
ちなみに、2.2.7 で組み込まれた USB ドライバについてご質問がありましたのでお伝えします。[05/01/99] でご紹介した XF86Config の設定のなかで、「Port "/dev/hidbp-mse-0"」とあるデヴァイス・ファイルですが、次のように mknod してください。
mknod /dev/hidbp-mse-0 c 10 32
これは uusbd の名残りであり、今後、変更になるかも知れませんが、私のところでは、このメジャー/マイナーで動作しています。
このドライヴァについて iMac、PM G3(BW) 等で試してご覧になった方がいらしたら、ぜひ、その結果をお教えください。iMac 等の場合、usb-0.20.tar.gz を別途入手して(kernel.org のミラーサイトの test ディレクトリにあるはずです)コンパイル後、usb-uhci.o を /lib/modules-
いつもながら手元に USB を持った Mac 機がありませんのでインテル・マシン(VAIO Z505DX)で試してみました。USB マウスに関しては問題なく動きます。また、これまでと違い、バスマウスではなく、PS/2マウスをエミュレートするようになっています。従って、このドライヴァを使う場合は、X の設定に変更が必要です。
たとえば私の場合、USB マウスをトラック・パッド(Z505DX はアルプスのグライド・ポイントを内蔵)と併用するために、次のような設定を XF86Config で行っています。
Section "Xinput"
SubSection "Mouse"
DeviceName "Second Mouse"
Protocol "PS/2"
Port "/dev/hidbp-mse-0"
AlwaysCore
EndSubSection
EndSection
といった感じです。