タイトルを見て何の事だか分からない方も居られるかも知れないが、今Appleは『Think Style』を唱えている。今回発表のPowerBookG3 SeriesももちろんそのApple独自のスタイルに乗っ取った物であるが、しかし、そのスタイルをPowerBookユーザーとして今一度考えると一つの疑問が起ってきた。
僕は長らくPowerBook100のファンでは有ったが、その処理能力不足から高額な金額を支払ってまでの購入にはいつも二の足を踏んでいた。もちろんPowerBook Duoという方向性もあったのだが、PowerBookを持ち歩きながら音楽を聞きたいという願望から、本体にサウンドIn/Outの無いDuoは選択肢の中に入らなかった。その他にもDuoからは、PowerBookとはちょっと違うIDの感じが僕の中の所有欲をあまり掻き立てなかったのもあったからで、そういう理由もあって最初の機種はPowerBook180を買った。
昨年、縁あってPowerBook100を入手できたのだが、やはりその処理能力の無さからくる使い道の狭さに困り、とうとう2400c/180を買った。発表当時は髭ボタンや小さい匡体に似合わない大きすぎる液晶サイズからあまりそそられなかったのだが、買って持ち運ぶうちに念願のPBで音楽を聴く事が出来る様にもなっていたし、バッテリーを使い切る事を心配する事無く使える事が今では大変ありがたく思っている。そういう意味では100とは時代が違って2400ではかなり改善されているので、100を使っていた人にはかなりすんなりと移行し易い機種だと思う。本体にフロッピードライブを内蔵していない所や、Duoとは違った考え方で最小限必要な物を持って歩くスタイルの考え方などを見ると、2400は100の正統なる後継機種だとYASは思う。
時代が少し戻るが、2台目はPowerBook540cを中古で買ったのだが、購入理由はもちろん処理能力の向上も半分はあるが、あとの半分はそのデザインが気に入ったからだ。540cを買って、当然すぐさま音楽の再生を試したのだが、その頃の040ではまだパワー不足な事もあって、それは我慢したが外付けのCD-ROMでのゲームがカラーで出来る事とそのサウンドがステレオで出ることには多いに満足した。
で、今回のG3 Seriesだが、スタイルの点ではかなり540cと似ている様に思う。何故かというとそれまでの5000シリーズの流れを組んだ3400や初代G3などには感じられなったIDへのこだわりと5xx特有の横から挿入するツインバッテリー(別売のオプションバッテリーで可能)がG3 Seriesには5xxの流れを感じるからだ。しかも、最高機種のG3 292/14"のモデルは蓋の開け閉めの部分なんかかなりソックリでアップの画像だけだと5xxかと思うほど似ている様にも思う。その他にも久々にステレオスピーカを搭載しているのもかなりそれに当てはまるのだが、液晶上部に付いていないのがちょっと残念だったりするが、PowerBookが持てる機能をすべて搭載している所なんかは、G3 Seriesは5xxにあった欲張りな部分をちゃんと受け継いでいるように思う。
となると、Duoはどうだろうか?先ほどは欲しく無かったとは書いたが、Appleのマシンの中であれほど確固たるスタイルを提示した機種はあったであろうか?持ち運びでは本体のみ、家やオフィスに帰って差し込めばデスクトップ。こんなにあからさまにコンセプトを持っていて、スタイルを強要する機種の後継機が無いのに今のAppleの提示する『Think Style』はかなり不自然だと思う。まあ、大目に見てDuoの発表当時はジョン・スカリーの居た頃だから今の暫定CEOのスティーブ・ジョブスにしてみたらあまり復活させたくないのかもしれない。しかし、『Think Style』を唱えるのであれば今の技術でDuoの後継機種を発表して欲しいと思う。もちろん、YASとしてはSound In/Outを備えてなのだが、それはDuoとは違うかな?(笑)
ま、それはあくまでも『願わくば』の話だから、それらのポートは有っても無くてもいいのだが、少なくともPowerBookにはずーっと魅了されていたいと切に願っている。